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理由で解く 理学療法士
寒冷はγ神経線維の伝導を落として筋紡錘の感度を下げ、伸張反射の亢進を抑えることで痙縮を軽減する。
痙縮は伸張反射が亢進して生じる速度依存性の筋緊張亢進である。筋紡錘の錘内筋線維はγ神経線維(γ運動線維)に支配されており、その活動が高いほど紡錘の感度が上がってIa群線維の放電が増える。寒冷を加えると神経の伝導速度が低下し、なかでもγ神経線維の活動が落ちることで筋紡錘の感受性が下がる。その結果Ia群求心性線維からの放電が減り、伸張反射ループの興奮が下がって痙縮が軽減する。寒冷は組織代謝を低下させるため「筋組織の代謝の増大」は誤りである。また血管を収縮させて毛細血管透過性も低下させるので「毛細血管透過性の増大」も誤りである。δ神経線維は鋭い痛みや冷覚を伝える細い有髄の求心性線維であり、その伝導速度低下は鎮痛には結びつくが、筋紡錘の感度を介した痙縮の軽減の機序ではない。筋紡錘からの求心性放電が増えれば伸張反射はかえって亢進し、痙縮は増悪する。
| 対象 | 寒冷による変化 | 臨床効果 |
|---|---|---|
| γ運動線維 | 伝導速度低下 | 痙縮軽減 |
| 組織代謝 | 低下 | 二次的組織障害の抑制 |
| 毛細血管 | 収縮・透過性低下 | 浮腫・炎症抑制 |
| 神経終末 | 感受性低下 | 鎮痛 |
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