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理由で解く 理学療法士

QP52P034 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問34
問題
筋萎縮性側索硬化症で生じにくい症状はどれか。
選択肢
1 舌萎縮
2 構音障害
3 上下肢麻痺
4 眼球運動障害
5 摂食嚥下障害
解答
正解4(眼球運動障害)
解説

ALSでは眼球運動は保たれやすい。眼球運動障害は陰性徴候(四大陰性徴候)の一つで生じにくい。

ALSは上位・下位運動ニューロンが選択的に変性する進行性疾患で、球麻痺(舌萎縮・線維束性収縮・構音障害・嚥下障害)や四肢の筋萎縮・麻痺が進行する。一方、外眼筋を支配する動眼・滑車・外転神経核は比較的障害を免れるため、眼球運動障害は末期まで生じにくい。ALSでは古典的に『四大陰性徴候』(眼球運動障害・膀胱直腸障害・感覚障害・褥瘡)が保たれるとされ、眼球運動が最後まで残ることは意思伝達装置(透明文字盤・視線入力)活用の根拠となる。

✗ 1. 誤り
舌萎縮
下位運動ニューロン障害(球麻痺)により早期から生じる
✗ 2. 誤り
構音障害
球麻痺による構音筋の障害で生じる
✗ 3. 誤り
上下肢麻痺
上位・下位運動ニューロン障害により進行性に生じる
✓ 4. 正しい
眼球運動障害
外眼筋運動ニューロンは保たれ、末期まで生じにくい=四大陰性徴候
✗ 5. 誤り
摂食嚥下障害
球麻痺により嚥下筋が障害され生じる
ポイント
  • ALSの四大陰性徴候:眼球運動障害・膀胱直腸障害・感覚障害・褥瘡
  • 上位+下位運動ニューロン障害=球麻痺・四肢麻痺・筋萎縮
  • 眼球運動が残るため視線入力装置が有用
比較表
ALSで生じる症状/保たれる機能
区分内容
生じる舌萎縮・構音障害・嚥下障害・四肢筋萎縮/麻痺・呼吸筋麻痺
保たれやすい(陰性徴候)眼球運動・膀胱直腸機能・感覚・知能・褥瘡(生じにくい)
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