学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP52P031

理由で解く 理学療法士

QP52P031 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問31
問題
肘関節脱臼で多いのはどれか。
選択肢
1 外側
2 後方
3 前方
4 内側
5 分散
解答
正解2(後方)
解説

肘関節脱臼は後方脱臼が最多。手をついて転倒し、伸展・外反強制で尺骨・橈骨が後方へ転位する。

肘関節脱臼は全脱臼のなかでも頻度が高く、その約80〜90%が後方脱臼である。受傷機転は転倒時に肘伸展位で手をつき、地面からの外力で前腕が過伸展・外反を強制され、上腕骨滑車に対して尺骨鉤状突起が乗り越えて後方へ転位することによる。合併損傷として内側側副靱帯損傷や鉤状突起・橈骨頭骨折を伴いやすく、整復後は関節可動域制限(特に伸展制限)や異所性骨化に注意して理学療法を進める。

✗ 1. 誤り
外側
外側脱臼は稀で、後方に比べ頻度は著しく低い
✓ 2. 正しい
後方
肘伸展位で手をつく転倒により尺骨・橈骨が後方へ転位。肘関節脱臼で最多
✗ 3. 誤り
前方
前方脱臼は極めて稀で、通常は肘頭骨折を伴う直達外力による
✗ 4. 誤り
内側
内側脱臼も稀で、後方脱臼の頻度には及ばない
✗ 5. 誤り
分散
分散(前腕二骨が橈尺で離開する型)は非常に稀な特殊型
ポイント
  • 肘関節脱臼は後方脱臼が最多(約8〜9割)
  • 受傷機転は肘伸展位での転倒(過伸展・外反強制)
  • 内側側副靱帯損傷・鉤状突起骨折を合併しやすい
比較表
主な関節脱臼の好発方向
関節多い脱臼方向
肘関節後方
肩関節前方(前下方)
股関節後方
顎関節前方
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