学習トップ理由で解く 理学療法士第11章 ▸ 一般 / QP52P028

理由で解く 理学療法士

QP52P028 理学療法評価学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午後 問28
問題
Danielsらの徒手筋力テストで、検査する筋の段階と測定肢位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢
1 腸腰筋の段階3 ― 側臥位
2 中殿筋の段階1 ― 腹臥位
3 大腿四頭筋の段階3は座位
4 前脛骨筋の段階4 ― 立位
5 下腿三頭筋の段階2 ― 背臥位
解答
正解3(大腿四頭筋の段階3は座位)、5(下腿三頭筋の段階2 ― 背臥位)
解説

MMTでは段階3以上は抗重力位、段階2以下は重力を除いた肢位で検査する。大腿四頭筋の段階3(膝伸展)は座位、下腿三頭筋の段階2(底屈)は非荷重の背臥位で行うのが適切。

Daniels & Worthinghamの徒手筋力テストでは、段階3以上は重力に抗して全可動域を動かせるかを抗重力位で、段階2以下は重力の影響を除いた肢位で評価するのが原則である。大腿四頭筋(膝伸展)の抗重力位は端座位であり、「段階3 ― 座位」は組合せとして正しい(選択肢3)。下腿三頭筋(足関節底屈)は段階3以上を立位での片脚踵上げで判定するのに対し、抗重力位での判定が成り立たない段階2では非荷重の背臥位(重力を除いた肢位)で全可動域の底屈が可能かをみる(選択肢5)。一方、腸腰筋(股関節屈曲)の段階3は抗重力位である端座位で検査し、側臥位は段階2で用いる重力除去肢位であるから「段階3 ― 側臥位」は誤り。中殿筋(股関節外転)は段階3以上を側臥位で行い、段階2以下(段階1を含む)は重力を除いた背臥位で収縮を確認するため「段階1 ― 腹臥位」も誤り。前脛骨筋(足関節背屈)の段階4も抗重力位すなわち端座位で検査し、立位では行わないため「段階4 ― 立位」も誤りである。

✗ 1. 誤り
腸腰筋の段階3 ― 側臥位
段階3は抗重力位で判定する。股関節屈曲の抗重力位は端座位で、側臥位は段階2で用いる重力除去肢位
✗ 2. 誤り
中殿筋の段階1 ― 腹臥位
股関節外転は段階3以上が側臥位、段階1を含む段階2以下は重力を除いた背臥位で収縮を確認する。腹臥位は用いない
✓ 3. 正しい
大腿四頭筋の段階3は座位
膝伸展の抗重力位は端座位で、段階3を座位で判定するのは適切(正=正解)
✗ 4. 誤り
前脛骨筋の段階4 ― 立位
段階4も抗重力位で判定する。足関節背屈の抗重力位は端座位であり、立位では行わない
✓ 5. 正しい
下腿三頭筋の段階2 ― 背臥位
抗重力(立位での片脚踵上げ)が成り立たない段階2は、重力を除いた非荷重の背臥位で底屈の全可動域をみる(正=正解)
ポイント
  • 段階3以上=抗重力位、段階2以下=重力除去肢位
  • 大腿四頭筋(膝伸展)・腸腰筋(股屈曲)の抗重力位は座位
  • 中殿筋(股外転)は段階3以上が側臥位、段階2以下は背臥位
  • 下腿三頭筋は段階3以上が立位踵上げ、段階2は背臥位
比較表
主な筋の抗重力位(段階3以上)
抗重力位
腸腰筋(股屈曲)座位
中殿筋(股外転)側臥位
大腿四頭筋(膝伸展)座位
前脛骨筋(足背屈)座位
下腿三頭筋(足底屈)立位(踵上げ)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 理学療法士
App Store入手