学習トップ理由で解く 理学療法士第12章 ▸ 一般 / QP52A041

理由で解く 理学療法士

QP52A041 理学療法治療学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問41
問題
関節リウマチの症状と理学療法の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 肩関節痛 ― 持続伸張運動
2 手指の変形 ― 超音波療法
3 足の外反母指 ― 金属支柱付短下肢装具
4 膝関節外反変形 ― 外側ウェッジ
5 環軸関節亜脱臼 ― 頸椎前屈姿勢の予防
解答
正解5(環軸関節亜脱臼 ― 頸椎前屈姿勢の予防)
解説

関節リウマチでは環軸関節(第1・2頸椎)亜脱臼が生じやすく、頸椎前屈で脊髄が圧迫され重篤化するため前屈を避ける指導が最優先である。

関節リウマチ(RA)は滑膜炎により関節破壊・靱帯弛緩をきたす。頸椎では横靱帯の弛緩から環軸関節亜脱臼が高頻度に生じ、前屈するとC1がC2上を前方へ滑り歯突起が脊髄を圧迫し、四肢麻痺や突然死のリスクとなる。したがって頸椎前屈を避ける(頸椎カラー装着・前屈動作の禁止指導)ことが正しい。急性期の炎症関節への持続伸張や超音波などの熱産生は炎症を助長し禁忌〜慎重適応であり、変形に対する装具・足底板の適合も選択肢の組合せは誤っている。

✗ 1. 誤り
肩関節痛 ― 持続伸張運動
炎症のある関節への持続伸張は疼痛と関節破壊を助長するため不適切
✗ 2. 誤り
手指の変形 ― 超音波療法
超音波は深部発熱をもたらし活動性滑膜炎を悪化させうるため炎症関節には不適
✗ 3. 誤り
足の外反母指 ― 金属支柱付短下肢装具
外反母趾(前足部変形)には中敷き・足底装具が適応で、短下肢装具は目的が異なる
✗ 4. 誤り
膝関節外反変形 ― 外側ウェッジ
外側ウェッジ(外側楔)は内反変形(O脚)に用いる。外反変形には内側ウェッジで、組合せが逆
✓ 5. 正しい
環軸関節亜脱臼 ― 頸椎前屈姿勢の予防
前屈で脊髄圧迫が増悪するため前屈回避が正しい管理
ポイント
  • RAは環軸関節亜脱臼を起こしやすく頸椎前屈は禁忌
  • 活動性炎症関節への熱・持続伸張は避ける
  • 外側ウェッジ=内反(O脚)用、外反変形には内側ウェッジ
比較表
膝アライメント異常と楔状足底板
変形用いるウェッジ
内反(O脚・内側型OA)外側ウェッジ
外反(X脚・外側型OA)内側ウェッジ
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