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理由で解く 理学療法士

QP52A028 理学療法評価学

出典:第52回理学療法士国家試験(2017)午前 問28
問題
関節を他動的に動かしたときの正常な最終域感と関節運動の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 骨性 ― 手指中手指節(MP)関節伸展
2 靱帯の伸張 ― 下肢伸展挙上(SLR)
3 軟部組織の接近 ― 膝関節屈曲
4 筋の伸張感 ― 肘関節伸展
5 関節包の伸張 ― 前腕回外
解答
正解3(軟部組織の接近 ― 膝関節屈曲)
解説

膝関節屈曲は下腿後面と大腿後面の軟部組織どうしが接近して止まる=軟部組織の接近(soft tissue approximation)が正常最終域感。

正常な他動運動の最終域感(endfeel)は、運動を制限する組織の種類で決まる。膝関節屈曲は下腿と大腿後面の筋・軟部組織が押し合って止まるため「軟部組織の接近」が正常で、選択肢3が正しい。他は制限組織との対応が誤っている。最終域感の分類は関節可動域制限の原因推定に用いられ、異常な硬い最終域感(早期の骨性など)は病的変化を示唆する。

✗ 1. 誤り
骨性 ― 手指中手指節(MP)関節伸展
MP関節伸展の正常最終域感は関節包・靱帯性(硬い組織性)で、骨性ではない
✗ 2. 誤り
靱帯の伸張 ― 下肢伸展挙上(SLR)
SLRの制限はハムストリングスの伸張=筋(軟部組織)の伸張感で、靱帯ではない
✓ 3. 正しい
軟部組織の接近 ― 膝関節屈曲
膝関節屈曲は下腿・大腿後面の軟部組織の接近で止まる=正常
✗ 4. 誤り
筋の伸張感 ― 肘関節伸展
肘関節伸展の正常最終域感は肘頭が肘頭窩に当たる骨性で、筋の伸張ではない
✗ 5. 誤り
関節包の伸張 ― 前腕回外
前腕回外の最終域感は靱帯(掌側橈尺靱帯・骨間膜)の伸張で、関節包の伸張とするのは不適
ポイント
  • 膝屈曲=軟部組織の接近
  • 肘伸展=骨性(肘頭が肘頭窩に当たる)
  • SLR=ハムストリングスの筋伸張
比較表
正常最終域感の例
最終域感代表的運動
軟部組織の接近膝関節屈曲・肘関節屈曲
筋の伸張SLR(ハムストリングス)
骨性肘関節伸展
靱帯/関節包の伸張前腕回外・MP伸展・肩外旋
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