学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第9章 ▸ 状況設定 / Q115P113
理由で解く 看護師国試
境界性パーソナリティ障害への対応の原則は、①チームで感情を共有し対応を統一すること、②時間や方法の枠組み〈limit setting〉を明確に示すこと。要求のままに担当変更や代行をすると操作的行動を強化する。
Aさんには、理想化とこき下ろし・スプリッティング(B看護師を排除しようと他の看護師に訴える)、要求のエスカレートといった境界性パーソナリティ障害に特徴的な対人パターンがみられ、B看護師には自責感という陰性感情反応が生じている。このような場面では、カンファレンスで各看護師の感情を率直に共有してチームが分断されるのを防ぎ、対応を統一することが不可欠である。また「日中に時間を決めて話を聞く」と伝えることは、深夜の際限ない要求に応じるのではなく、一貫した枠組みの中で関わることを保証する治療的な限界設定である。患者の要求に沿って担当を変えたり要求を代行したりすることは、不適切な対処行動を強化し治療構造を崩す。
| 原則 | 具体例 |
|---|---|
| チームの一貫性 | カンファレンスで情報・感情を共有し対応を統一する |
| 限界設定 | 話を聞く時間・方法をあらかじめ決めて伝える |
| 中立的・安定した態度 | 理想化にもこき下ろしにも巻き込まれない |
| 避けるべき対応 | 要求に応じた担当変更、要求の代行、特別扱い |
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