学習トップ / 理由で解く 看護師国試 / 第9章 ▸ 状況設定 / Q115P114
理由で解く 看護師国試
行動化(攻撃的発言)の背景にあるトラウマ体験と感情を自分の言葉で語れたこと自体が治療的な前進であり、言語化を肯定的に強化することが適切。
Aさんの攻撃的な言動は、テレビの大音量が幼少期の父の暴力の記憶を呼び起こすトリガーとなって生じたトラウマ反応である。境界性パーソナリティ障害の患者は感情を行動(自傷・攻撃)で表出しやすく、感情を行動化ではなく言葉で表現できるようになることが治療目標の一つである。看護師の声かけに対して自らの恐怖体験と気持ちを言語化できたことは大きな前進であり、これを肯定的にフィードバックすることで適応的な感情表現が強化される。これはトラウマインフォームドケア(「何が悪いのか」ではなく「何があったのか」の視点)にも合致する。指導・抑圧・無計画な曝露はいずれもトラウマ反応を悪化させるおそれがある。
| 対応 | 評価・理由 |
|---|---|
| 言語化への肯定的フィードバック | 適切:適応的な感情表現を強化する |
| 行動の叱責・指導 | 不適切:背景の理解を欠き自己否定感を強める |
| 思い出さないよう指示 | 不適切:回避・抑圧の強化で処理が進まない |
| 独断でのトリガー曝露訓練 | 不適切:再トラウマ化のリスク |
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