学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q113A044

理由で解く 看護師国試

Q113A044 成人看護学

出典:第113回看護師国家試験(2024)午前 問44
問題
尋常性乾癬の患者への説明で正しいのはどれか。
選択肢
1 患部に日光を当てない。
2 搔痒感があるときは患部を温める。
3 機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。
4 落屑が多いときは蛋白質の摂取を減らす。
解答
正解3(機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。)
解説

乾癬では搔破や摩擦などの刺激部位に新たな皮疹が生じる(ケブネル現象)ため、機械的刺激を避けるよう患部を保護する。

尋常性乾癬は、表皮細胞の turnover(新陳代謝)が異常に亢進し、境界明瞭な紅斑に銀白色の厚い鱗屑・落屑を伴う慢性炎症性皮膚疾患である。乾癬には、搔破・摩擦・外傷などの機械的刺激を受けた健常部位に新しい皮疹が誘発される「ケブネル現象」があるため、衣類の摩擦や搔破などの刺激が加わらないよう患部を覆って保護する説明が正しく、3が正答である。紫外線はむしろ治療に利用され(ナローバンドUVBなどの光線療法)、適度な日光浴は症状改善に有利なので日光を避ける必要はない。温めると血流増加により搔痒感はかえって増強するため、瘙痒時は冷やすのがよい。落屑で蛋白質が失われるため蛋白質摂取を減らすのは逆効果で、バランスのよい栄養摂取が必要である。

✗ 1. 誤り
患部に日光を当てない。
紫外線は乾癬の治療(光線療法)に用いられ、適度な日光はむしろ有益
✗ 2. 誤り
搔痒感があるときは患部を温める。
温めると血管拡張により瘙痒が増強する。冷罨法などで冷やす方がよい
✓ 3. 正しい
機械的刺激が加わらないよう患部を覆う。
ケブネル現象(刺激部位に新皮疹が出現)を防ぐため適切
✗ 4. 誤り
落屑が多いときは蛋白質の摂取を減らす。
落屑により蛋白質が失われるため、制限せず十分に摂取する
ポイント
  • ケブネル現象=機械的刺激部位に新たな皮疹が誘発される
  • 紫外線療法(ナローバンドUVBなど)が治療に用いられる
  • 瘙痒は温めず冷やす、落屑が多いときこそ蛋白質を十分に摂る
比較表
尋常性乾癬の生活指導のポイント
項目指導内容
機械的刺激搔破・摩擦を避け患部を保護(ケブネル現象の予防)
日光・紫外線適度な日光は有益、光線療法も治療選択肢
瘙痒対策温めない・冷やす、保湿を行う
栄養蛋白質を含むバランスのよい食事、肥満・飲酒は増悪因子
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