学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q113A043

理由で解く 看護師国試

Q113A043 成人看護学

出典:第113回看護師国家試験(2024)午前 問43
問題
減感作療法を受ける患者への説明で適切なのはどれか。
選択肢
1 「治療期間は 1 か月です」
2 「静脈内注射でアレルゲンを投与します」
3 「治療後はアレルゲンを気にせず生活できます」
4 「投与後 30分はアナフィラキシー症状を観察します」
解答
正解4(「投与後 30分はアナフィラキシー症状を観察します」)
解説

減感作療法はアレルゲンそのものを投与するため、投与後30分程度はアナフィラキシーの出現に備えて院内で観察する。

減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、原因アレルゲンを少量から徐々に増量して投与し、免疫学的な耐性を獲得させる根本的治療である。アレルゲン自体を体内に入れるため、最大のリスクはアナフィラキシーであり、注射(皮下注射)後は30分程度院内にとどまり、じんましん・呼吸困難・血圧低下などの症状を観察するのが原則である。よって4が正答。投与経路は皮下注射または舌下(舌下免疫療法)であり静脈内注射ではない。効果発現には長期間を要し、治療は3〜5年程度継続するのが標準で1か月では終わらない。また治療後も症状の完全消失が保証されるわけではなく、アレルゲンへの曝露をまったく気にせずよいという説明は不適切である。

✗ 1. 誤り
「治療期間は 1 か月です」
標準的な治療期間は3〜5年程度であり、1か月では効果は得られない
✗ 2. 誤り
「静脈内注射でアレルゲンを投与します」
投与は皮下注射または舌下であり、静脈内投与はアナフィラキシーの危険が高く行わない
✗ 3. 誤り
「治療後はアレルゲンを気にせず生活できます」
「治療後はアレルゲンを気にせず生活できます」:症状の軽減は期待できるが完全な消失は保証されず、曝露への注意は引き続き必要
✓ 4. 正しい
「投与後 30分はアナフィラキシー症状を観察します」
「投与後30分はアナフィラキシー症状を観察します」:アレルゲン投与直後は即時型反応のリスクが最も高く、30分程度の院内観察が必要
ポイント
  • 減感作療法=アレルゲンを少量から漸増投与し耐性を獲得させる根本的治療
  • 投与経路は皮下注射・舌下(静注は不可)
  • 投与後30分はアナフィラキシー観察、治療期間は3〜5年
比較表
アレルゲン免疫療法の要点
項目内容
投与経路皮下注射〈SCIT〉・舌下〈SLIT〉
治療期間3〜5年程度の長期継続
最大のリスクアナフィラキシー(投与後30分は観察)
対象の例スギ花粉症、ダニによるアレルギー性鼻炎、ハチ毒など
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