学習トップ理由で解く 看護師国試第8章 ▸ 一般 / Q112P060

理由で解く 看護師国試

Q112P060 母性看護学

出典:第112回看護師国家試験(2023)午後 問60
問題
妊娠に伴う母体の生理的変化とその時期の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 体温が低下する。 ── 妊娠5週ころ
2 乳房が緊満する。 ── 妊娠15週ころ
3 つわりが軽減する。 ── 妊娠11週ころ
4 循環血液量が最大になる。 ── 妊娠32週ころ
解答
正解4(循環血液量が最大になる。 ── 妊娠32週ころ)
解説

循環血液量は妊娠経過とともに増加し、妊娠末期(28〜32週ころ)に最大となる。

妊娠中は胎児・胎盤への血流確保のため循環血液量が約40〜50%増加し、妊娠28〜32週ころに最大となる(血漿量増加が赤血球量増加を上回るため水血症=生理的貧血が起こる)。妊娠初期は黄体・胎盤からのプロゲステロンにより基礎体温は高温相が続き(体温は上昇)、つわりは妊娠5〜6週ころから始まり12〜16週ころに軽減する。乳房の『緊満』は主に分娩後の乳汁分泌開始時(産褥2〜3日)にみられる。

✗ 1. 誤り
体温が低下する。 ── 妊娠5週ころ
体温が低下する(妊娠5週ころ):妊娠初期はプロゲステロンにより高温相が持続し体温は上昇する
✗ 2. 誤り
乳房が緊満する。 ── 妊娠15週ころ
乳房が緊満する(妊娠15週ころ):乳房の緊満は主に産褥2〜3日の乳汁産生開始時にみられる
✗ 3. 誤り
つわりが軽減する。 ── 妊娠11週ころ
つわりが軽減する(妊娠11週ころ):つわりが軽減するのは一般に妊娠12〜16週ころで、11週はまだピーク付近
✓ 4. 正しい
循環血液量が最大になる。 ── 妊娠32週ころ
循環血液量が最大になる(妊娠32週ころ):循環血液量は妊娠28〜32週ころに最大となる
ポイント
  • 循環血液量は妊娠末期(28〜32週)に最大、約40〜50%増加
  • 血漿量増加>赤血球量増加→水血症(妊娠性貧血)
  • 妊娠初期はプロゲステロンで高温相持続、つわり軽減は12〜16週ころ
比較表
妊娠に伴う母体の生理的変化と時期
変化実際の時期・方向
基礎体温妊娠初期は高温相持続(上昇)
つわり5〜6週で出現、12〜16週で軽減
循環血液量28〜32週で最大(約40〜50%増)
乳房緊満産褥2〜3日ころ(乳汁産生開始)
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 看護師国試
App Store入手