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理由で解く 看護師国試

Q110A077 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第110回看護師国家試験(2021)午前 問77
問題
褐色細胞腫でみられるのはどれか。
選択肢
1 高血糖
2 中心性肥満
3 満月様顔貌
4 血清カリウム濃度の低下
5 副腎皮質ホルモンの産生の亢進
解答
正解1(高血糖)
解説

褐色細胞腫は副腎髄質などのカテコールアミン産生腫瘍。カテコールアミン過剰により高血圧・高血糖・代謝亢進・発汗・頭痛をきたす。

褐色細胞腫は主に副腎髄質のクロム親和性細胞から生じ、アドレナリン・ノルアドレナリンなどのカテコールアミンを過剰に分泌する。カテコールアミンは糖新生促進・インスリン分泌抑制・グリコーゲン分解により血糖を上昇させるため高血糖がみられる。代表的な症状は高血圧(発作性)・頭痛・動悸・発汗・高血糖・代謝亢進。一方、中心性肥満・満月様顔貌・低カリウム血症・副腎皮質ホルモン(コルチゾール)産生亢進はいずれもクッシング症候群(副腎皮質の異常)の所見であり、副腎髄質腫瘍である褐色細胞腫とは異なる。

✓ 1. 正しい
高血糖
カテコールアミンの糖新生促進・インスリン抑制で生じる
✗ 2. 誤り
中心性肥満
コルチゾール過剰のクッシング症候群の所見
✗ 3. 誤り
満月様顔貌
クッシング症候群の特徴的所見
✗ 4. 誤り
血清カリウム濃度の低下
原発性アルドステロン症やクッシングでみられる
✗ 5. 誤り
副腎皮質ホルモンの産生の亢進
褐色細胞腫は副腎髄質(カテコールアミン)由来
ポイント
  • 褐色細胞腫=副腎髄質のカテコールアミン産生腫瘍
  • 症状の5H:高血圧・頭痛・発汗・高血糖・代謝亢進
  • 中心性肥満・満月様顔貌・低K血症はクッシング症候群
比較表
副腎の腫瘍・疾患の対比
疾患産生亢進ホルモン主な所見
褐色細胞腫(髄質)カテコールアミン発作性高血圧、高血糖、頭痛、発汗
クッシング症候群(皮質)コルチゾール中心性肥満、満月様顔貌、高血糖
原発性アルドステロン症(皮質)アルドステロン高血圧、低カリウム血症
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