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理由で解く 看護師国試

Q109A012 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第109回看護師国家試験(2020)午前 問12
問題
脳塞栓症を生じやすい不整脈はどれか。
選択肢
1 心室頻拍
2 心房細動
3 心房性期外収縮
4 完全房室ブロック
解答
正解2(心房細動)
解説

心房細動では心房が有効に収縮せず左心房内(特に左心耳)で血液がうっ滞して血栓が形成され、それが飛んで脳塞栓症(心原性脳塞栓症)を起こす。

心房細動は心房が毎分約350〜600回で無秩序に興奮する状態で、心房が規則正しく収縮できないため左心房・左心耳内に血液がうっ滞する。うっ滞した血液は凝固して血栓を作り、これが剥がれて脳動脈に詰まると心原性脳塞栓症を生じる。心原性脳塞栓症は梗塞巣が大きく重症になりやすいため、心房細動患者では抗凝固療法(DOACやワルファリン)による予防が重要である。

✗ 1. 誤り
心室頻拍
心室由来の頻拍で、放置すると心室細動・突然死につながる致死的不整脈だが、血栓塞栓の主因ではない
✓ 2. 正しい
心房細動
左心房・左心耳内に血栓が形成され心原性脳塞栓症を起こす代表的不整脈
✗ 3. 誤り
心房性期外収縮
単発の早期心房収縮で予後は良好なことが多く、血栓塞栓のリスクは低い
✗ 4. 誤り
完全房室ブロック
心房の興奮が心室に伝わらず徐脈となり、失神やアダムス・ストークス発作を起こすが、脳塞栓症の主因ではない
ポイント
  • 心房細動→左心耳の血栓→心原性脳塞栓症
  • 心房細動には抗凝固療法(DOAC・ワルファリン)で塞栓予防
  • 心原性脳塞栓症は梗塞が大きく重症化しやすい
比較表
主な不整脈と特徴
不整脈主な病態・リスク
心房細動心房内血栓→脳塞栓症、抗凝固療法が必要
心室頻拍心室細動・突然死への移行リスク
心房性期外収縮予後良好、無症状も多い
完全房室ブロック徐脈・失神、ペースメーカ適応
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