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理由で解く 看護師国試

Q107A070 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問70
問題
腹部CT〈A〜C〉を図に示す。胆石が半年間で胆嚢内をAからCまで移動した。Cの状態を表すのはどれか。
図
選択肢
1 嵌頓
2 侵入
3 転位
4 停留
5 迷入
解答
正解1(嵌頓)
解説

胆石が胆嚢頸部・胆嚢管に移動して嵌まり込み閉塞を起こした状態=嵌頓であり、Cはこれを示す。

3枚の腹部CT〈A→B→C〉は、胆嚢内の高吸収(白色)の胆石が半年かけて位置を変えていく様子を示している。A・Bでは胆嚢の内腔側にあった白い石が、Cでは胆嚢の狭い頸部(胆嚢管への移行部)まで移動し、そこに嵌まり込んでいる。Cでは胆嚢がやや拡張した低吸収構造として描出されており、石による流出路の閉塞(胆汁うっ滞)を示唆する。胆石が胆嚢頸部・胆嚢管に嵌入して閉塞を起こした状態を「嵌頓(かんとん)」と呼び、胆嚢炎や胆道閉塞の原因となる。したがってCの状態を表すのは「嵌頓」である。他の選択肢は、侵入=組織への侵入、転位=骨折片のずれ、停留=その場に留まり動かない、迷入=異所への入り込み、と意味が異なり、いずれも本問の頸部嵌入を表さない。

✓ 1. 正しい
嵌頓
胆嚢内を移動した胆石が、Cでは狭い胆嚢頸部(胆嚢管移行部)に達して嵌まり込み、胆汁の流出が妨げられて胆嚢が拡張している。この「頸部に石が嵌まり込んで閉塞する状態」が嵌頓であり、Cが示す状態に一致する
✗ 2. 誤り
侵入
腫瘍細胞や病原体が周囲組織へ侵し入ることを指す語。内腔内を移動した胆石の状態を表すものではない
✗ 3. 誤り
転位
主に骨折において骨片が正常な位置からずれることを指す整形外科の用語。胆石の移動には用いない
✗ 4. 誤り
停留
本来あるべき場所に降りず、その場に留まって動かない状態(例:停留精巣)。本問では石がAからCへ移動しているため該当しない
✗ 5. 誤り
迷入
本来存在しない場所へ入り込むこと(例:胆石が穿孔して腸管内へ迷入)。Cの石は胆嚢頸部にとどまり異所ではないため該当しない
ポイント
  • 胆石が胆嚢頸部・胆嚢管に詰まる=嵌頓
  • 嵌頓は疝痛発作・急性胆嚢炎の原因
  • 画像問題は別冊No.3の結石の位置変化を確認
比較表
胆石の位置と起こりうる病態
結石の位置病態
胆嚢底部・体部無症状のことも多い
胆嚢頸部・胆嚢管(嵌頓)疝痛発作・急性胆嚢炎
総胆管閉塞性黄疸・胆管炎・膵炎
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