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理由で解く 看護師国試

Q107A071 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第107回看護師国家試験(2018)午前 問71
問題
胸腺腫に合併する疾患で多くみられるのはどれか。
選択肢
1 Parkinson〈パーキンソン〉病
2 筋ジストロフィー
3 重症筋無力症
4 多発性硬化症
5 多発性筋炎
解答
正解3(重症筋無力症)
解説

胸腺腫にはしばしば重症筋無力症が合併する(胸腺は自己免疫の場となりうる)。

重症筋無力症は、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する自己抗体により筋力低下・易疲労性をきたす自己免疫疾患である。胸腺は自己反応性リンパ球の分化に関わり、重症筋無力症の患者では胸腺過形成や胸腺腫を高率に合併する。逆に胸腺腫の患者でも重症筋無力症の合併が多く、治療として胸腺摘出術が行われることがある。よって正解は3。他の選択肢は胸腺腫との特異的な関連はない。

✗ 1. 誤り
Parkinson〈パーキンソン〉病
黒質のドパミン神経変性による神経変性疾患で、胸腺腫とは関連しない
✗ 2. 誤り
筋ジストロフィー
遺伝性の進行性筋変性疾患で、自己免疫や胸腺腫とは関連しない
✓ 3. 正しい
重症筋無力症
アセチルコリン受容体抗体による自己免疫疾患で、胸腺腫を高率に合併する
✗ 4. 誤り
多発性硬化症
中枢神経の脱髄疾患で、胸腺腫との特異的関連はない
✗ 5. 誤り
多発性筋炎
自己免疫性の筋炎だが、胸腺腫と特に高頻度で合併するわけではない
ポイント
  • 胸腺腫+重症筋無力症の合併は高頻度
  • 重症筋無力症=アセチルコリン受容体抗体による自己免疫疾患
  • 治療に胸腺摘出術が用いられることがある
比較表
重症筋無力症のポイント
項目内容
原因アセチルコリン受容体に対する自己抗体
症状眼瞼下垂・複視・易疲労性・日内変動(夕方増悪)
合併胸腺腫・胸腺過形成
治療抗コリンエステラーゼ薬・免疫療法・胸腺摘出術
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