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理由で解く 看護師国試

Q106P077 疾病の成り立ちと回復の促進

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問77
問題
狭心症の治療に用いる薬はどれか。2つ選べ。
選択肢
1 アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
2 スルホニル尿素薬
3 ジギタリス製剤
4 抗血小板薬
5 硝酸薬
解答
正解4(抗血小板薬)、5(硝酸薬)
解説

硝酸薬(冠動脈拡張・前負荷軽減)と抗血小板薬(冠動脈血栓の予防)が狭心症治療の中心。

狭心症は冠動脈の狭窄・攣縮による心筋虚血で起こる。硝酸薬は一酸化窒素を介して血管平滑筋をゆるめる。主に静脈側を広げて心臓に戻る血液量を減らすことで前負荷を軽くし、心筋の酸素消費を下げるとともに、冠動脈も広げて虚血部への血流を助ける。速効性のニトログリセリンは発作時に舌下から用い、硝酸イソソルビドは発作を起こさないための常用薬として使う。抗血小板薬(アスピリン等)は冠動脈での血栓形成を防ぎ心筋梗塞への進展を予防する。ARBは高血圧・心不全、スルホニル尿素薬は糖尿病、ジギタリスは心不全・心房細動に用い、狭心症の主たる治療薬ではない。

✗ 1. 誤り
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬〈ARB〉:高血圧・心不全・腎保護に用いる薬で、狭心症の主たる治療薬ではない
✗ 2. 誤り
スルホニル尿素薬
膵β細胞を刺激しインスリン分泌を促す経口血糖降下薬で、糖尿病治療薬
✗ 3. 誤り
ジギタリス製剤
強心・心拍数低下作用があり心不全・心房細動に用いる。狭心症の治療薬ではない
✓ 4. 正しい
抗血小板薬
冠動脈の血栓形成を抑え心筋梗塞への進展を予防する。狭心症治療に用いる
✓ 5. 正しい
硝酸薬
冠動脈拡張・前負荷軽減で心筋虚血を改善し発作時・予防に用いる。狭心症治療の基本薬
ポイント
  • 硝酸薬=血管平滑筋をゆるめて前負荷を軽減+冠動脈拡張(発作時はニトログリセリンを舌下、予防は硝酸イソソルビド)
  • 抗血小板薬=冠動脈血栓予防(アスピリン等)
  • ARB=高血圧/心不全、SU薬=糖尿病、ジギタリス=心不全/心房細動
比較表
各薬剤の主な適応
薬剤主な適応
硝酸薬狭心症(冠拡張・前負荷軽減)
抗血小板薬狭心症・心筋梗塞(血栓予防)
ARB高血圧・心不全
スルホニル尿素薬2型糖尿病
ジギタリス製剤心不全・心房細動
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