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理由で解く 看護師国試

Q106P045 在宅看護論

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問45
問題
Aさん(80歳、女性)は、要介護2となったため長男家族(長男50歳、長男の妻45歳、18歳と16歳の孫)と同居することとなった。在宅介護はこの家族にとって初めての経験である。Aさんの家族が新たな生活に適応していくための対処方法で最も適切なのはどれか。
選択肢
1 活用できる在宅サービスをできる限り多く利用する。
2 家族が持つニーズよりもAさんのニーズを優先する。
3 介護の負担が特定の家族に集中しないように家族で話し合う。
4 10代の子どもを持つ家族の発達課題への取り組みを一時保留にする。
解答
正解3(介護の負担が特定の家族に集中しないように家族で話し合う。)
解説

在宅介護に初めて取り組む家族の適応には、介護負担を一部の人に偏らせず、家族全体で役割を分担・調整することが最も重要である。

家族が新しい介護生活に適応するには、家族システム全体が機能し続けることが前提となる。介護負担が特定の一人(多くは長男の妻など)に集中すると、介護者の疲弊・共倒れや家族関係の悪化を招く。家族員が話し合って役割を分担し、負担を調整することは、家族の対処能力(コーピング)を高め、持続可能な在宅介護につながるため最も適切である。サービスは必要度に応じて過不足なく選択し、家族の生活課題も並行して尊重する姿勢が求められる。

✗ 1. 誤り
活用できる在宅サービスをできる限り多く利用する。
必要以上のサービス導入は費用負担や家族の主体性・介護力の低下を招く。適切な選択が原則で最適ではない
✗ 2. 誤り
家族が持つニーズよりもAさんのニーズを優先する。
一方を犠牲にする対応は家族の適応を妨げる。要介護者と家族双方のニーズの調和が望ましい
✓ 3. 正しい
介護の負担が特定の家族に集中しないように家族で話し合う。
役割分担で負担を分散し家族の対処力を高める、適応を促す最も適切な対応
✗ 4. 誤り
10代の子どもを持つ家族の発達課題への取り組みを一時保留にする。
10代の子をもつ家族の発達課題を保留にする:思春期の子の課題も家族の重要課題であり保留は不適切。介護と両立できる調整が必要
ポイント
  • 在宅介護の適応=家族全体で役割分担し負担を分散
  • 介護負担の一極集中は介護者の疲弊・共倒れの原因
  • サービスは必要度に応じ適切に選択(多ければよいではない)
  • 要介護者と家族双方のニーズを調和させる
比較表
家族の適応を支える対応の考え方
視点適切な方向性
介護負担家族で分担し特定の人に集中させない
社会資源必要度に応じて適切に選択(過不足なく)
家族のニーズ要介護者と家族双方を尊重・調和
家族の発達課題思春期の子の課題なども並行して支援
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