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理由で解く 看護師国試

Q106P044 基礎看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問44
問題
他動運動による関節可動域〈ROM〉訓練を行うときの注意点で適切なのはどれか。
選択肢
1 有酸素運動を取り入れる。
2 等尺性運動を取り入れる。
3 近位の関節を支持して行う。
4 痛みがある場合は速く動かす。
解答
正解3(近位の関節を支持して行う。)
解説

他動的ROM訓練では動かす関節の近位側を支持して固定し、代償運動や余分な負担を防ぎながらゆっくり動かす。

他動運動による関節可動域訓練は、対象関節の近位側(体幹に近い側)を支持・固定し、遠位側を支えながらゆっくりと生理的な可動範囲内で動かすのが基本である。近位を支えることで関節に不要なねじれや代償運動を防ぎ、安全に可動域を保てる。有酸素運動は全身持久力を高める運動、等尺性運動は関節を動かさず筋収縮を行う運動で、いずれも他動的ROM訓練の目的(可動域の維持・拡大)とは異なる。痛みがある場合は組織損傷を避けるため無理に速く動かさず、痛みの手前までゆっくり行う。したがって適切なのは近位の関節を支持して行うことである。

✗ 1. 誤り
有酸素運動を取り入れる。
全身持久力向上のための運動で、他動的ROM訓練の目的と異なる
✗ 2. 誤り
等尺性運動を取り入れる。
関節を動かさず筋収縮を行う運動で、可動域訓練とは目的が異なる
✓ 3. 正しい
近位の関節を支持して行う。
代償運動を防ぎ安全に可動域を保つ正しい方法
✗ 4. 誤り
痛みがある場合は速く動かす。
組織損傷を招く。痛みの手前までゆっくり行うのが原則
ポイント
  • 他動的ROM訓練=近位を支持し遠位をゆっくり動かす
  • 生理的可動範囲内で、痛みの手前まで
  • 等尺性運動は筋力維持、ROM訓練とは別目的
比較表
運動の種類と目的
運動目的
他動的ROM訓練関節可動域の維持・拡大
等尺性運動関節を動かさず筋力を維持
有酸素運動全身持久力の向上
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