学習トップ理由で解く 看護師国試第5章 ▸ 一般 / Q106P042

理由で解く 看護師国試

Q106P042 成人看護学

出典:第106回看護師国家試験(2017)午後 問42
問題
1型糖尿病と診断された人への説明で適切なのはどれか。
選択肢
1 自己血糖測定の試験紙の費用は医療保険の対象外である。
2 食事が摂取できないときはインスリン注射を中止する。
3 低血糖症状には振戦などの自律神経症状がある。
4 運動は朝食前が効果的である。
解答
正解3(低血糖症状には振戦などの自律神経症状がある。)
解説

低血糖の初期には発汗・動悸・振戦・不安などの交感神経(自律神経)症状が現れる。これが正しい説明。

低血糖では、まず交感神経が刺激され発汗・動悸・振戦(ふるえ)・不安・空腹感などの自律神経症状が現れ、さらに進行すると頭痛・傾眠・意識障害などの中枢神経症状を来す。したがって「低血糖症状に振戦などの自律神経症状がある」は正しい。1型糖尿病はインスリン分泌が枯渇しているため、食事が摂れない日(シックデイ)でも基礎インスリンを自己判断で中止すると、高血糖やケトアシドーシスを招く危険がある。中止せず、量の調整を含めて主治医に相談するよう説明する。自己血糖測定の試験紙は所定の条件下で医療保険(在宅療養指導管理料等)の対象となる。運動は食後に血糖が上がる時間帯に行うと血糖降下に有効で、インスリン使用者では朝食前(空腹時)の運動は低血糖を招きやすく最適ではない。

✗ 1. 誤り
自己血糖測定の試験紙の費用は医療保険の対象外である。
インスリン自己注射患者では在宅療養指導管理の枠で保険適用となる
✗ 2. 誤り
食事が摂取できないときはインスリン注射を中止する。
1型は中止するとケトアシドーシスの危険。中止しない
✓ 3. 正しい
低血糖症状には振戦などの自律神経症状がある。
発汗・動悸・振戦など交感神経症状が初期に出現し正しい
✗ 4. 誤り
運動は朝食前が効果的である。
空腹時の運動は低血糖を招きやすい。食後が適切
ポイント
  • 低血糖初期=自律神経症状(発汗・動悸・振戦・不安)
  • 1型はシックデイでもインスリンを自己中止しない
  • 自己血糖測定は保険適用(インスリン使用者)
  • 運動は食後が有効、空腹時は低血糖に注意
比較表
低血糖の症状の進行
段階主な症状
初期(自律神経症状)発汗・動悸・振戦・不安・空腹感
進行(中枢神経症状)頭痛・眠気・集中力低下・意識障害・けいれん
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