学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ Q. 頭頸部の体表・局所解剖 / Q1073

理由で解く 解剖学

Q1073 運動器系

出典:あマ指 第14回(2006) 問題16
問題
後頸三角の形成に関与しないのはどれか。
選択肢
1 鎖骨
2 肩甲骨
3 胸鎖乳突筋
4 僧帽筋
解答
正解2(肩甲骨)
解説
✗ 1.
鎖骨
✗ 正しい。 鎖骨は後頸三角の下辺(底辺)を構成する。鎖骨中1/3の上縁に沿って後頸三角が広がり、その下縁は大鎖骨上窩を経て胸郭上口に連なる。
✓ 2. 誤り
肩甲骨
肩甲骨は後頸三角の境界には関与しない。後頸三角を構成するのは胸鎖乳突筋(前縁)・僧帽筋(後縁)・鎖骨(下辺)の3要素で、肩甲骨は外下方に位置し直接三角の辺をつくらない。肩甲骨は聴診三角・肩甲背部など他の局所領域の構成に関与するが、頸部表層三角の境界とはならない。
✗ 3.
胸鎖乳突筋
✗ 正しい。 胸鎖乳突筋は後頸三角の前縁をつくる。胸鎖乳突筋の後縁を境に、前方が前頸三角、後方が後頸三角となる頸部の主要な目印筋である。
✗ 4.
僧帽筋
✗ 正しい。 僧帽筋は後頸三角の後縁をつくる。僧帽筋の前縁と胸鎖乳突筋の後縁が頭頂方向で合流して三角形の頂点を形成する。
ポイント
  • 後頸三角の境界は胸鎖乳突筋後縁・僧帽筋前縁・鎖骨の3要素で、肩甲骨は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「筋2・骨1」の組合せで後頸三角を覚える。前頸三角は「筋1・骨1・正中線」と対比。
  • 関連知識: 後頸三角内には副神経・腕神経叢・頸神経叢皮枝・頸横動脈・外頸静脈が通る。
  • よくある間違い: 鎖骨の外下方に連続する肩甲骨を境界に含めてしまう/肩甲舌骨筋を境界と誤認する(肩甲舌骨筋は後頸三角の内部を斜走)。
  • 臨床応用: 後頸三角は副神経麻痺の診察部位・腕神経叢ブロックのランドマーク・頸部リンパ節転移(深頸リンパ節)の触診部位として重要。
解説画像
あマ指 第14回(2006) 問題16|後頸三角の形成に関与しないのはどれか。 解説図
あマ指 第14回(2006) 問題16|後頸三角の形成に関与しないのはどれか。
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