学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ Q. 頭頸部の体表・局所解剖 / Q1071

理由で解く 解剖学

Q1071 運動器系

出典:あマ指 第2回(1994) 問題37
問題
後頸三角(外側頸三角)の構成に関係しないのはどれか。
選択肢
1 鎖骨
2 胸鎖乳突筋
3 僧帽筋
4 肩甲骨
解答
正解4(肩甲骨)
解説
✗ 1.
鎖骨
✗ 正しい。 鎖骨は後頸三角の下辺を構成する。後頸三角は胸鎖乳突筋の後縁・僧帽筋の前縁・鎖骨中1/3の3辺で囲まれる三角形で、下辺=鎖骨が底辺となる。
✗ 2.
胸鎖乳突筋
✗ 正しい。 胸鎖乳突筋は後頸三角の前縁(前方の辺)を構成する。胸鎖乳突筋の後縁を境に、前方が前頸三角、後方が後頸三角となる。
✗ 3.
僧帽筋
✗ 正しい。 僧帽筋は後頸三角の後縁(後方の辺)を構成する。僧帽筋の前縁と胸鎖乳突筋の後縁が頭頂方向で合流し、三角形の頂点をつくる。
✓ 4. 誤り
肩甲骨
肩甲骨は後頸三角の境界には関与しない。後頸三角(外側頸三角)は胸鎖乳突筋の後縁・僧帽筋の前縁・鎖骨の3要素で囲まれる領域で、肩甲骨は含まれない。肩甲骨は後頸三角の外下方に位置する肩帯の骨で、聴診三角や肩甲背部の構成には関与するが、頸部三角の境界にはならない。鎖骨との関連で混同しやすいため、辺(筋2つと骨1つ)の組合せを正確に覚えることが重要である。
ポイント
  • 後頸三角(外側頸三角)の境界は胸鎖乳突筋後縁・僧帽筋前縁・鎖骨の3要素。肩甲骨は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 「胸鎖+僧帽+鎖骨」の3点セット。筋2本と骨1本で三角を作る、と覚える。
  • 関連知識: 後頸三角には副神経・頸神経叢の皮枝(小後頭神経・大耳介神経・頸横神経・鎖骨上神経)・腕神経叢・鎖骨下動静脈・頸横動脈・外頸静脈などが通る。
  • よくある間違い: 鎖骨の外側にある肩甲骨を境界の骨と誤認する/胸鎖乳突筋と僧帽筋を前後逆に覚える。
  • 臨床応用: 鍼灸・マッサージで副神経・腕神経叢・頸神経叢への刺激点として臨床上重要な部位。副神経麻痺では僧帽筋・胸鎖乳突筋の機能低下をきたす。
比較表
頸部三角 境界 主な内容物
前頸三角 下顎下縁・正中線・胸鎖乳突筋前縁 総頸動脈・内頸静脈・迷走神経
後頸三角(外側頸三角) 胸鎖乳突筋後縁・僧帽筋前縁・鎖骨 副神経・腕神経叢・頸神経叢皮枝
顎下三角 下顎下縁・顎二腹筋前腹・後腹 顎下腺・顔面動脈
頸動脈三角 胸鎖乳突筋前縁・顎二腹筋後腹・肩甲舌骨筋上腹 総頸動脈分岐部・頸動脈洞
解説画像
あマ指 第2回(1994) 問題37|後頸三角(外側頸三角)の構成に関係しないのはどれか。 解説図
あマ指 第2回(1994) 問題37|後頸三角(外側頸三角)の構成に関係しないのはどれか。
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