学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1002

理由で解く 解剖学

Q1002 運動器系

出典:鍼灸 第15回(2007) 問題20
問題
筋とその支配神経との組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 大腿四頭筋 - 脛骨神経
2 長内転筋 - 閉鎖神経
3 長腓骨筋 - 深腓骨神経
4 前脛骨筋 - 浅腓骨神経
解答
正解2(長内転筋 - 閉鎖神経)
解説
✗ 1. 誤り
大腿四頭筋 - 脛骨神経
大腿四頭筋は大腿神経に支配される大腿前面の伸筋群である。脛骨神経は坐骨神経の分枝で大腿後面屈筋群(一部)や下腿後面屈筋群を支配する。組合せは誤り。
✓ 2. 正しい
長内転筋 - 閉鎖神経
長内転筋は恥骨体前面から起こり粗線内側唇に停止する内転筋群の1つで、閉鎖神経に支配される。閉鎖神経は腰神経叢(L2〜L4)から起こり、閉鎖管を通って大腿内側に至り、長・短・大内転筋、薄筋、外閉鎖筋を支配する。内転筋群の主な支配神経であるため組合せは正しい。
✗ 3. 誤り
長腓骨筋 - 深腓骨神経
長腓骨筋は下腿外側の腓骨筋群に属し、浅腓骨神経に支配される。深腓骨神経は下腿前面の伸筋群(前脛骨筋・長母指伸筋・長指伸筋・第三腓骨筋)を支配する。
✗ 4. 誤り
前脛骨筋 - 浅腓骨神経
前脛骨筋は下腿前面の伸筋群に属し、深腓骨神経に支配される。浅腓骨神経は腓骨筋群(長・短腓骨筋)を支配する。組合せは逆であるため誤り。
ポイント
  • 「大腿前面=大腿神経/内側=閉鎖神経/後面=坐骨神経」「下腿前面=深腓骨/外側=浅腓骨/後面=脛骨神経」の対応を固める。
  • 覚え方のコツ: 下腿は「深い筋(前面伸筋)=深腓骨、浅い筋(外側腓骨筋)=浅腓骨」と“深浅”と“前外”を対応させる。
  • 関連知識: 閉鎖神経は閉鎖管を通って骨盤外に出る唯一の神経。大腿神経は筋裂孔を通って鼠径靭帯下に出る。両者とも腰神経叢から起こる。
  • よくある間違い: 長腓骨筋を深腓骨神経支配と誤る(浅腓骨)/前脛骨筋を浅腓骨神経支配と誤る(深腓骨)。名称と支配が入れ替わる典型的ひっかけ。
  • 臨床応用: 閉鎖神経麻痺では大腿内側の感覚障害と股関節内転筋力低下をきたす。閉鎖孔ヘルニアや分娩時圧迫で生じる。
比較表
正しい支配神経
大腿四頭筋 大腿神経
長内転筋 閉鎖神経
長腓骨筋 浅腓骨神経
前脛骨筋 深腓骨神経
下腿三頭筋、後脛骨筋 脛骨神経
大殿筋 下殿神経
中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋 上殿神経
解説画像
鍼灸 第15回(2007) 問題20|筋とその支配神経との組合せで正しいのはどれか。 解説図
鍼灸 第15回(2007) 問題20|筋とその支配神経との組合せで正しいのはどれか。
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