学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ M. 下肢の筋 / Q1001

理由で解く 解剖学

Q1001 運動器系

出典:あマ指 第15回(2007) 問題20
問題
踵骨隆起に停止しない筋はどれか。
選択肢
1 腓腹筋
2 ヒラメ筋
3 足底筋
4 後脛骨筋
解答
正解4(後脛骨筋)
解説
✗ 1. 誤り
腓腹筋
腓腹筋は大腿骨の内・外側上顆から起こり、ヒラメ筋と合して踵骨腱(アキレス腱)をつくり踵骨隆起に停止する。下腿三頭筋を構成し、足関節の底屈と膝関節の屈曲を行う2関節筋。
✗ 2. 誤り
ヒラメ筋
ヒラメ筋は腓骨頭と脛骨のヒラメ筋線から起こり、腓腹筋と合して踵骨腱を形成し踵骨隆起に停止する。単関節筋で足関節の底屈を行う。
✗ 3. 誤り
足底筋
足底筋は大腿骨外側上顆から起こり、細く長い腱が踵骨腱の内側縁に癒合して踵骨(踵骨隆起)に至る。下腿三頭筋の働きを助ける小筋。
✓ 4. 正しい
後脛骨筋
後脛骨筋は下腿骨間膜後面から起こり、内果後方の足根管を通って足底に入り、舟状骨・全楔状骨・立方骨・第2〜4中足骨底に停止する下腿最深層の屈筋である。停止部は足底の骨群であり、踵骨隆起には停止しない。脛骨神経支配で、足関節の底屈と内反、縦足弓内側部の保持に働く。
ポイント
  • 踵骨隆起(踵骨腱停止部)に至る筋は下腿三頭筋(腓腹筋+ヒラメ筋)と足底筋。後脛骨筋は足根管を通って足底の骨群に停止する。
  • 覚え方のコツ: 「踵骨腱に集合する筋=腓腹筋・ヒラメ筋・足底筋」と3筋で記憶。後脛骨筋は足底深部に「散開停止」する。
  • 関連知識: 踵骨腱(アキレス腱)は体内最大・最強の腱。後脛骨筋の多点停止(舟状骨・楔状骨・立方骨・中足骨底)は縦足弓と横足弓の両方を支える土台として働く。
  • よくある間違い: 足底筋を踵骨以外に停止と誤る(踵骨腱内側縁に癒合)/後脛骨筋を踵骨停止と誤る(足底中央部の骨群)。
  • 臨床応用: アキレス腱断裂は下腿三頭筋が一瞬で収縮したときに発生し、踵挙上不能となる。後脛骨筋腱機能不全では縦足弓が落ち扁平足を呈する。
比較表
下腿後面の筋 停止
腓腹筋 踵骨腱→踵骨隆起
ヒラメ筋 踵骨腱→踵骨隆起
足底筋 踵骨腱内側縁→踵骨
膝窩筋 脛骨上部後面
後脛骨筋 舟状骨、全楔状骨、立方骨、第2〜4中足骨底
長指屈筋 第2〜5指の末節骨底
長母指屈筋 母指末節骨底
解説画像
あマ指 第15回(2007) 問題20|踵骨隆起に停止しない筋はどれか。 解説図
あマ指 第15回(2007) 問題20|踵骨隆起に停止しない筋はどれか。
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