学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0962

理由で解く 解剖学

Q0962 運動器系

出典:あマ指 第33回(2025) 問題15
問題
上腕骨の部位とそこに停止する筋の組合せで正しいのはどれか。
選択肢
1 大結節-肩甲下筋
2 小結節-棘下筋
3 大結節稜-広背筋
4 小結節稜-大円筋
解答
正解4(小結節稜-大円筋)
解説
✗ 1. 誤り
大結節-肩甲下筋
肩甲下筋は「小結節」に停止する。大結節に停止するのは棘上筋・棘下筋・小円筋の3筋。
✗ 2. 誤り
小結節-棘下筋
棘下筋は「大結節」(中部)に停止する。小結節に停止するのは肩甲下筋。
✗ 3. 誤り
大結節稜-広背筋
広背筋は「小結節稜」に停止する(大円筋と隣接する)。大結節稜に停止するのは大胸筋。
✓ 4. 正しい
小結節稜-大円筋
大円筋は肩甲骨下角から起こり、上腕骨「小結節稜」に停止する。広背筋とほぼ同じ位置(小結節稜)に停止し、作用も肩関節の内転・内旋と共通するため「広背筋の妹分」と呼ばれる。肩甲下神経支配で、後壁(腋窩後壁)の一員として腋窩隙の上縁を形成する。
ポイント
  • 中核要点: 上腕骨近位の停止部は「結節本体(大結節/小結節)」と「結節稜(大結節稜/小結節稜)」で全く異なる筋が停止する。結節本体は回旋筋腱板、結節稜は内転・内旋を行う大きな筋。
  • 覚え方のコツ: 「結節=腱板(回旋筋)」「結節稜=内転筋(大胸筋・広背筋・大円筋)」と大分類。小結節本体=肩甲下筋のみ、大結節本体=3筋(棘上・棘下・小円)、大結節稜=大胸筋、小結節稜=広背筋+大円筋、で一気に覚える。
  • 関連知識: 結節間溝には上腕二頭筋長頭腱が通る。結節間溝の外側の骨隆起が大結節稜、内側の骨隆起が小結節稜。
  • よくある間違い: 「大円筋は大結節稜に停止」と誤認する(実際は小結節稜)/広背筋と大胸筋の停止を逆に覚える。
  • 臨床応用: 大胸筋断裂は重量挙げ選手などに発生し、大結節稜付近の停止部で生じることが多い。広背筋・大円筋の筋腱移行部は腋窩皺襞(わきの前後)を触知できる位置にある。
比較表
上腕骨部位 停止筋 作用 神経
大結節上部 棘上筋 外転始動 肩甲上神経
大結節中部 棘下筋 外旋 肩甲上神経
大結節下部 小円筋 外旋 腋窩神経
小結節 肩甲下筋 内旋 肩甲下神経
大結節稜 大胸筋 内転・内旋 内・外側胸筋神経
小結節稜 広背筋 内転・内旋・伸展 胸背神経
小結節稜 大円筋 内転・内旋 肩甲下神経
三角筋粗面 三角筋 外転・屈曲・伸展 腋窩神経
解説画像
あマ指 第33回(2025) 問題15|上腕骨の部位とそこに停止する筋の組合せで正しいのはどれか。 解説図
あマ指 第33回(2025) 問題15|上腕骨の部位とそこに停止する筋の組合せで正しいのはどれか。
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