
この図の解説
この図は「駅から三分小さい公園」という語呂で、腋窩神経が支配する2つの筋を一度に覚える工夫である。「駅」=腋窩神経、「三分」=三角筋、「小さい」=小円筋を指す。左上の骨格図では、三角筋が肩峰・肩甲棘・鎖骨外側1/3から起こって三角筋粗面に停止し、肩の丸みをつくる様子が示される。右上では、小円筋が肩甲骨外側縁から大結節へ向かうことが確認できる。下段の解剖図で注目すべきは腋窩神経の走行で、腋窩の後壁を外側から回り込み、三角筋と小円筋の深層へ分布している。吹き出しの通り「腋窩神経は外側より出て三角筋と小円筋を支配」する。両筋の支配神経が同一である点が本図の核心で、腋窩神経はC5・C6の線維を含み、腕神経叢の後神経束から分かれる太い枝である。
学習の要点
- 中核要点:腋窩神経(C5・C6、後神経束由来)は三角筋と小円筋の2筋を支配する。
- 覚え方のコツ:「駅(腋窩神経)から三分(三角筋)小さい(小円筋)公園」で支配筋をセットで記憶する。
- 関連知識:腋窩神経は腋窩後壁の外側腋窩隙(大円筋・小円筋・上腕三頭筋長頭で囲まれる隙間)を通過する。内側腋窩隙には肩甲回旋動脈が通る。
- よくある間違い:大円筋と小円筋は名前が似るが別物。大円筋は肩甲下神経支配で内転・内旋、小円筋は腋窩神経支配で外旋と、支配神経も作用も異なる。
- 臨床応用:腋窩神経は上腕骨外科頸の高さを走るため、外科頸骨折や肩関節前方脱臼で損傷されやすい。麻痺すると三角筋が働かず外転が障害され、上腕上部外側の感覚も低下する。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
腋窩神経は、腋窩後壁にある( )を通り抜けて上肢帯の背面に出る。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 外側腋窩隙
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。