学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ J. 上肢の筋 / Q0919

理由で解く 解剖学

Q0919 運動器系

出典:あマ指 第5回(1997) 問題21
問題
上腕骨内側上顆から起始する筋はどれか。
選択肢
1 腕橈骨筋
2 回外筋
3 円回内筋
4 (総)指伸筋
解答
正解3(円回内筋)
解説
✗ 1. 誤り
腕橈骨筋
腕橈骨筋は上腕骨下部の「外側縁」から起こり橈骨茎状突起に停止する。外側上顆より上方が起始点で、肘窩の外側縁の盛り上がりをつくる。肘関節の屈曲に働く伸筋群に属し、橈骨神経支配。
✗ 2. 誤り
回外筋
回外筋は上腕骨「外側上顆」と尺骨回外筋稜から起こり、橈骨上部外側面に停止する前腕の深層伸筋である。前腕の回外に作用し、橈骨神経深枝に支配される。
✓ 3. 正しい
円回内筋
円回内筋は上腕骨「内側上顆(上腕頭)」と尺骨鉤状突起(尺骨頭)から起こり、橈骨中央外側面(円回内筋粗面)に停止する。前腕浅層屈筋群の最上位にあり、前腕の回内と肘関節の屈曲に作用する。両頭の間を正中神経が通過し、絞扼されると円回内筋症候群を生じる。正中神経支配。
✗ 4. 誤り
(総)指伸筋
総指伸筋は上腕骨「外側上顆」から起こり、第2〜5指の中節骨・末節骨に停止する前腕浅層伸筋である。手関節の背屈と第2〜5指の伸展に作用し、橈骨神経支配。
ポイント
  • 内側上顆起始の筋は屈筋・回内筋で、外側から円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋・浅指屈筋・尺側手根屈筋の5筋。外側上顆起始は伸筋・回外筋。
  • 覚え方のコツ: 「内屈外伸」(内側上顆=屈筋、外側上顆=伸筋)で大きく分類。内側上顆の5筋は「円・橈・長・浅・尺」の語呂で順に覚える。
  • 関連知識: 腕橈骨筋だけが外側上顆「より上」(上腕骨外側縁)起始で、前腕伸筋群のうち唯一「屈曲作用」を持つ例外筋。回外筋・回内筋のペアも要注意。
  • よくある間違い: 円回内筋を「回内」という語感から外側上顆起始と誤る/腕橈骨筋を外側上顆起始と混同する/回外筋と回内筋の起始部を逆に記憶。
  • 臨床応用: ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)は内側上顆起始筋群の使いすぎによる腱付着部炎。テニス肘(外側上顆炎)と対比して覚える。
比較表
起始部 起始する筋 主な作用
内側上顆 円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、尺側手根屈筋 前腕の屈曲・回内
外側上顆 短橈側手根伸筋、総指伸筋、小指伸筋、尺側手根伸筋、回外筋、肘筋 前腕の伸展・回外
外側上顆より上 腕橈骨筋、長橈側手根伸筋 肘屈曲(腕橈骨筋)、手関節伸展(長橈側)
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題21|上腕骨内側上顆から起始する筋はどれか。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題21|上腕骨内側上顆から起始する筋はどれか。
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