
この図の解説
図はまず「腰背腱膜=広背筋の起始腱膜+胸腰筋膜の浅葉・深葉」という関係式を頭に置いてから、背部の筋を段階的にはがしていく3枚を見る。左図で広背筋をおおう三角形の白い腱膜が腰背腱膜で、腰部から仙骨部にかけて広背筋の腱膜と胸腰筋膜の浅葉が癒合し肥厚した部分だと確認する。中央・右図で筋を除くと、固有背筋を筒状に包む胸腰筋膜そのものが現れ、固有背筋の後方をおおう浅葉と、固有背筋の前方(腰方形筋との間)に回り込む深葉に分かれるのが見える。押さえるべき核心は、胸腰筋膜は固有背筋を包む筋膜であること、そしてその浅葉と広背筋腱膜が癒合したものが腰背腱膜だという二段構えの理解である。付着は棘突起・肋骨角・腸骨稜などで、上方は項筋膜に、下方は仙骨後面へと連続する。
学習の要点
- 胸腰筋膜は固有背筋を包む筋膜で、浅葉(後葉)と深葉(前葉)が固有背筋を前後から挟む。
- 覚え方のコツ: 「腰背腱膜=広背筋の腱膜+胸腰筋膜の浅葉」。腰背腱膜は胸腰筋膜の一部が広背筋と合体して分厚くなった特別区、と覚える。
- 関連知識: 固有背筋(脊柱起立筋など)は脊髄神経後枝の支配。深葉は固有背筋と腰方形筋を隔てる。
- よくある間違い: 「胸腰筋膜=腰背腱膜」ではない。腰背腱膜は胸腰筋膜浅葉と広背筋腱膜が癒合した腰仙部の肥厚部だけを指す。
- 臨床応用: 腰背腱膜は広背筋の起始面であり、腰部の力の伝達路。腰痛や筋膜リリースで着目される層。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
胸腰筋膜は( )を包む筋膜である。空欄に入る語を答えよ。
答えを見る
答え: 固有背筋
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。