学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0758

理由で解く 解剖学

Q0758 運動器系

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題19
問題
靭帯とその関係する関節との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 黄色靭帯 ― 仙腸関節
2 輪状靭帯 ― 上橈尺関節
3 後十字靭帯 ― 膝関節
4 三角靭帯 ― 距腿関節
解答
正解1(黄色靭帯 ― 仙腸関節)
解説
✓ 1. 誤り
黄色靭帯 ― 仙腸関節
黄色靭帯は上下の椎弓間を連結する弾性線維に富む靭帯で、脊柱管の後壁をなす。仙腸関節とは関係なく、椎骨間連結の靭帯である。仙腸関節を補強するのは仙腸靭帯・仙棘靭帯・仙結節靭帯。
✗ 2.
輪状靭帯 ― 上橈尺関節
✗ 正しい。 橈骨輪状靭帯は尺骨の橈骨切痕の縁から起こって橈骨頭を輪状に囲み、橈骨頭が車軸運動中に外れないよう保持する。上橈尺関節に属する靭帯である。
✗ 3.
後十字靭帯 ― 膝関節
✗ 正しい。 後十字靭帯は膝関節内で脛骨顆間隆起後方と大腿骨内側顆の間に張り、前十字靭帯とともに関節の前後動揺を防ぐ関節内靭帯である。
✗ 4.
三角靭帯 ― 距腿関節
✗ 正しい。 三角靭帯(内側靭帯)は距腿関節の内側を補強する扇状の靭帯で、内果から距骨・踵骨・舟状骨に向かって広がる。外側の靭帯群とともに足関節を安定させる。
ポイント
  • 黄色靭帯は椎弓間を連結する靭帯で、脊柱(椎間)に属する。仙腸関節とは無関係。
  • 覚え方のコツ: 「黄色=弾性線維=椎弓間」。黄色く見える弾性線維のイメージで椎間連結とセット。
  • 関連知識: 脊柱の靭帯:前縦靭帯・後縦靭帯(椎体間)、黄色靭帯(椎弓間)、棘間靭帯・棘上靭帯(棘突起間)、項靭帯(頸部)。
  • よくある間違い: 黄色靭帯と仙腸靭帯を取り違える。仙腸関節を補強するのは仙腸・仙棘・仙結節靭帯の3つ。
  • 臨床応用: 黄色靭帯の肥厚は加齢で生じ、脊柱管狭窄症の主な原因の1つ。歩行時の下肢のしびれ・間欠跛行を起こす。
比較表
靭帯 属する関節・部位
黄色靭帯 椎弓間(脊柱)
橈骨輪状靭帯 上橈尺関節
前・後十字靭帯 膝関節(関節内)
内側側副靭帯(三角靭帯) 距腿関節
仙腸・仙棘・仙結節靭帯 仙腸関節
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題19|靭帯とその関係する関節との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題19|靭帯とその関係する関節との組合せで誤っているのはどれか。
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