学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0852

理由で解く 解剖学

Q0852 運動器系

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題18
問題
外頭蓋底を構成しない骨はどれか。
選択肢
1 前頭骨
2 側頭骨
3 後頭骨
4 蝶形骨
解答
正解1(前頭骨)
解説
✓ 1. 正しい
前頭骨
前頭骨は前頭部(額)と前頭蓋窩の主体をつくる骨で、頭蓋腔の「内側」の床の前方部分は担うが、下面(外側)から見たとき眼窩上縁を越えて露出するのみで外頭蓋底そのものには達しない。顔面頭蓋側の骨(上顎骨・口蓋骨・頬骨など)より後方の「外頭蓋底の床」の構成骨には含まれないため、本選択肢が正解となる。外頭蓋底の骨は前部は上顎骨・口蓋骨、中部は蝶形骨(翼状突起・破裂孔周囲)、側部は頬骨・側頭骨、後部は後頭骨・側頭骨(錐体・乳突部)で、いずれも前頭骨は含まれない。
✗ 2. 誤り
側頭骨
側頭骨は外頭蓋底の外側〜後部に位置し、下顎窩・外耳孔・乳様突起・茎状突起・茎乳突孔・頸動脈管外口などが並ぶ重要な構成骨である。
✗ 3. 誤り
後頭骨
後頭骨は外頭蓋底の後部を占め、大後頭孔・後頭顆・外後頭隆起などが配置される。前外側は側頭骨錐体と会合して頸静脈孔を作るため外頭蓋底の不可欠な構成要素である。
✗ 4. 誤り
蝶形骨
蝶形骨は外頭蓋底の中央部に翼状突起として下方へ突き出し、卵円孔・棘孔・破裂孔周辺も担当する。後鼻孔外側壁を作り、軟口蓋の付着部となる翼突筋の付着面でもある。
ポイント
  • 外頭蓋底は上顎骨・口蓋骨・蝶形骨・側頭骨・後頭骨・頬骨・鋤骨が構成し、前頭骨は含まれない。
  • 覚え方のコツ: 外頭蓋底は「前→中→後」の3帯に分けて、前部=顔面骨系(上顎・口蓋)、中部=蝶形骨、後部=後頭・側頭骨と整理する。
  • 関連知識: 外頭蓋底の重要構造=後鼻孔・卵円孔・棘孔・頸動脈管外口・頸静脈孔・茎乳突孔・大後頭孔。
  • よくある間違い: 「内頭蓋底=床、外頭蓋底=別の骨」と考え、前頭骨を入れる混乱。前頭骨は前頭蓋窩(内側)担当で、外から見た外頭蓋底では後退して見えない。
  • 臨床応用: 外頭蓋底骨折は外力によって顎顔面外傷と同時に起こり、脳神経麻痺や大量出血(頸動脈・静脈洞損傷)を合併することがある。
比較表
領域 主な構成骨 代表的な構造
外頭蓋底 前部 上顎骨、口蓋骨 切歯孔、大口蓋孔、歯槽突起、骨口蓋
外頭蓋底 中部 蝶形骨、側頭骨、鋤骨 後鼻孔、翼状突起、卵円孔、棘孔、破裂孔、頸動脈管外口
外頭蓋底 後部 後頭骨、側頭骨 大後頭孔、後頭顆、頸静脈孔、茎乳突孔、乳様突起
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題18|外頭蓋底を構成しない骨はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題18|外頭蓋底を構成しない骨はどれか。
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