学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0757

理由で解く 解剖学

Q0757 運動器系

出典:鍼灸 第10回(2002) 問題17
問題
骨について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 骨端軟骨は硝子軟骨である。
2 頭頂骨は軟骨内骨化をする。
3 黄色骨髄は脂肪組織である。
4 骨膜は密性結合組織である。
解答
正解2(頭頂骨は軟骨内骨化をする。)
解説
✗ 1.
骨端軟骨は硝子軟骨である。
✗ 正しい。 骨端軟骨(成長板)は硝子軟骨からなる軟骨層で、一次骨化点と二次骨化点の間に残り、思春期まで分裂増殖して長骨の長さの成長に関与する。
✓ 2. 誤り
頭頂骨は軟骨内骨化をする。
頭頂骨をはじめとする頭蓋冠の扁平骨は、結合組織の膜から直接骨が形成される膜内骨化によってつくられる(付加骨・被蓋骨)。軟骨内骨化は体肢骨・椎骨・寛骨など大半の骨で行われる発生様式で、頭蓋冠の骨は含まない。
✗ 3.
黄色骨髄は脂肪組織である。
✗ 正しい。 加齢に伴い骨髄の造血能が低下すると、赤色骨髄は脂肪細胞に置き換わり黄色骨髄となる。黄色骨髄は基本的に脂肪組織で、造血はほとんど行わない。
✗ 4.
骨膜は密性結合組織である。
✗ 正しい。 骨膜は骨表面を被う線維性の密性結合組織で、血管・神経に富み、シャーピー線維で骨質に固着する。痛覚・深部知覚に敏感で、骨折や骨膜下血腫で強い痛みを生じる。
ポイント
  • 頭蓋冠の扁平骨(頭頂骨・前頭骨・後頭骨の一部)は膜内骨化で形成される付加骨で、軟骨内骨化ではない。
  • 覚え方のコツ: 「体は軟骨内、アタマは膜内」と大別して覚える。例外的に鎖骨も膜内骨化。
  • 関連知識: 骨化点は長骨では一次(骨幹)と二次(骨端)があり、間の骨端軟骨が成長ホルモンの影響で分裂・増殖する。
  • よくある間違い: すべての骨が軟骨内骨化と勘違いする。頭頂骨・前頭骨・鎖骨が膜内骨化の代表例として問われる。
  • 臨床応用: 成長ホルモン分泌異常では骨端軟骨が閉じる前は高身長(巨人症)、閉じた後は末端肥大症となる。
比較表
骨化様式 原基 代表例
軟骨内骨化(置換骨) 軟骨から置き換わる 長骨、椎骨、寛骨、肋骨
膜内骨化(付加骨) 結合組織膜から直接 頭頂骨、前頭骨、上顎骨、鎖骨
解説画像
鍼灸 第10回(2002) 問題17|骨について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第10回(2002) 問題17|骨について誤っている記述はどれか。
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