
この図の解説
背部の最表層を占める大きな僧帽筋の骨つき3D図。起始(赤ラベル)は外後頭隆起・項靭帯・第7頸椎〜第12胸椎(C7〜T12)の棘突起、停止(青ラベル)は鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘。支配神経は副神経(黄ラベル)。上部・中部・下部の3部に分かれ、それぞれ肩甲骨を挙上・内方へ引き寄せ・内下方へ引く。右上図に副神経の走行、下図に鎖骨外側1/3への停止が示される。
学習の要点
- 3部で働きが異なる:上部=肩甲骨の挙上、中部=肩甲骨を内方へ引き寄せる(内転)、下部=肩甲骨を内下方へ引く(下制)。上部と下部が協力して肩甲骨を上方回旋させ、腕の挙上を助ける。
- 起始は外後頭隆起・項靭帯・C7〜T12棘突起と縦に長い。停止は鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘。
- 支配神経は副神経(第XI脳神経)。運動は副神経、知覚(固有感覚)は頸神経叢(C3・C4)が担う二重支配。
- 副神経麻痺では僧帽筋が弱化し、肩が下がり腕の挙上が制限される。
- 覚え方:『外後頭隆起・項靭帯・C7〜T12→鎖骨外側1/3・肩峰・肩甲棘、動かすのは副神経』。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
僧帽筋を運動性に支配する神経はどれか。
答えを見る
答え: 2.副神経(第XI脳神経)。知覚は頸神経叢C3・C4。
僧帽筋の下部線維の主な作用はどれか。
答えを見る
答え: 2.肩甲骨を内下方へ引く(下制)。
僧帽筋の起始に含まれないのはどれか。
答えを見る
答え: 4.肩甲骨上角(これは肩甲挙筋の停止)。
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。