学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0856

理由で解く 解剖学

Q0856 運動器系

出典:鍼灸 第16回(2008) 問題18
問題
頭頂骨と縫合をつくらないのはどれか。
選択肢
1 前頭骨
2 側頭骨
3 蝶形骨
4 頬骨
解答
正解4(頬骨)
解説
✗ 1.
前頭骨
✗ 正しい。 前頭骨は頭頂骨の前方に位置し、両者の間に冠状縫合を形成する。冠状縫合は頭蓋冠前方でヘアバンドをつけたような方向に走る代表的な縫合である。
✗ 2.
側頭骨
✗ 正しい。 側頭骨鱗部は頭頂骨の外側下方に位置し、両者の間に鱗状縫合を形成する。鱗状縫合は魚のうろこのような半円状の形態をとり、他の縫合と区別される。
✗ 3.
蝶形骨
✗ 正しい。 蝶形骨大翼は頭蓋側面で頭頂骨・前頭骨・側頭骨・頬骨と接し、頭頂骨とは蝶頭頂縫合を形成する。4つの骨が出会う外側の接合部(翼点/プテリオン)は頭蓋骨のなかでも薄く、外傷で骨折しやすい。
✓ 4. 誤り
頬骨
頬骨は頬の出っ張りをつくる顔面頭蓋の骨で、眼窩の外側壁と頬骨弓の前方部を構成する。頬骨が接合するのは前頭骨(前頭頬骨縫合)・上顎骨・側頭骨(頬骨側頭縫合で頬骨弓をつくる)・蝶形骨大翼であり、頭頂骨とは位置的に離れているため直接縫合をつくらない。
ポイント
  • 頭頂骨は前頭骨(冠状)・反対側頭頂骨(矢状)・後頭骨(ラムダ)・側頭骨(鱗状)・蝶形骨(蝶頭頂)と接するが、顔面頭蓋の頬骨とは接しない。
  • 覚え方のコツ: 頭頂骨の周囲を時計回りに「前=前頭骨/対側=頭頂骨/後=後頭骨/下=側頭骨・蝶形骨」と巡る。頬骨は眼窩外下方の顔面骨で頭頂部とは位置的に離れていると押さえる。
  • 関連知識: 代表4縫合は冠状縫合(前頭–頭頂)・矢状縫合(頭頂–頭頂)・ラムダ縫合(頭頂–後頭)・鱗状縫合(頭頂–側頭)。翼点(プテリオン)は前頭骨・頭頂骨・蝶形骨大翼・側頭骨の4骨会合部。
  • よくある間違い: 蝶形骨を「顔面の骨」と誤認して頭頂骨とは接しないと思い込む/鱗状縫合と冠状縫合の位置を混同する。
  • 臨床応用: 翼点(プテリオン)の内面を中硬膜動脈前枝が走るため、側頭部打撲でこの部位が骨折すると急性硬膜外血腫を起こしやすい。
比較表
縫合 接合する骨 位置
冠状縫合 前頭骨 − 頭頂骨 頭蓋冠前方、ヘアバンド状
矢状縫合 左頭頂骨 − 右頭頂骨 頭頂正中を前後に走る
ラムダ縫合 頭頂骨 − 後頭骨 後頭部、Λ(人字)型
鱗状縫合 頭頂骨 − 側頭骨(鱗部) 側頭部、うろこ状
蝶頭頂縫合 頭頂骨 − 蝶形骨大翼 翼点付近
解説画像
鍼灸 第16回(2008) 問題18|頭頂骨と縫合をつくらないのはどれか。 解説図
鍼灸 第16回(2008) 問題18|頭頂骨と縫合をつくらないのはどれか。
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