
この図の解説
4方向から示された第6胸椎の図で、まず青く着色された関節面に注目したい。椎弓から上下に出る上・下関節突起の関節面(上関節面・下関節面)は、上下の胸椎どうしをつなぐ椎間関節をつくる。一方、椎体外側面の後方にある上・下肋骨窩と、横突起先端の横突肋骨窩は、肋骨と関節する面である。肋骨頭は椎間円板をまたいで1つ上位の椎体にも付着するため、肋骨窩は上・下に分かれる。これらの関節面はいずれも左右1対ずつ存在するので、第1〜第9胸椎では上関節面・下関節面・上肋骨窩・下肋骨窩・横突肋骨窩の5対=10面をもつ。第10胸椎では肋骨窩が上下に分かれず単独となり8面、第11・第12胸椎ではさらに横突肋骨窩も消えて6面となる。数え方のコツは「対の数×2」で捉えることである。
学習の要点
- 胸椎の関節面は「椎間関節用(上・下関節面)」と「肋骨用(上・下肋骨窩+横突肋骨窩)」の2系統に分けて数える。すべて左右1対ずつある。
- 覚え方のコツ:第1〜9=10面、第10=8面、第11・12=6面。「10→8→6」と2ずつ減る。減る理由は「肋骨窩が上下から単独へ(−2)」「横突肋骨窩の消失(−2)」の順。
- 関連知識:肋骨頭は椎間円板をまたいで1つ上位の椎体にも付き(例:第5肋骨はT5上肋骨窩+T4下肋骨窩)、椎体側の肋骨窩が上下に分かれる。
- よくある間違い:肋骨窩(椎体外側面後方)と横突肋骨窩(横突起先端)を混同しやすい。前者は肋骨頭、後者は肋骨結節と関節する。
- 臨床応用:第11・第12肋骨は横突肋骨窩を欠き浮遊肋(浮肋)に近い連結様式で、可動性が高く胸郭下部の触診・肋骨骨折の理解に関わる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。