学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ J. 脊髄神経 / Q0665

理由で解く 解剖学

Q0665 神経系

出典:あマ指 第24回(2016) 問題18
問題
小円筋を支配するのはどれか。
選択肢
1 筋皮神経
2 尺骨神経
3 腋窩神経
4 橈骨神経
解答
正解3(腋窩神経)
解説
✗ 1. 誤り
筋皮神経
筋皮神経(C5〜C7)は腕神経叢の外側神経束から起始し、烏口腕筋を貫いて上腕屈筋群(烏口腕筋・上腕二頭筋・上腕筋)を支配する。回旋筋腱板(ローテーターカフ)構成筋は支配しない。
✗ 2. 誤り
尺骨神経
尺骨神経(C8〜T1)は内側神経束由来で、前腕屈筋群の内側半(尺側手根屈筋・深指屈筋尺側半)および手の小指球筋・骨間筋・内側2虫様筋・母指内転筋などを支配する。肩関節周囲筋は支配しない。
✓ 3. 正しい
腋窩神経
腋窩神経(C5〜C6)は腕神経叢後神経束から起始し、後上腕回旋動脈とともに内側腋窩隙(四辺形孔)を通過して三角筋と小円筋を支配する。皮枝(上外側上腕皮神経)は三角筋部の皮膚感覚を担う。回旋筋腱板のうち小円筋のみが腋窩神経支配で、他3筋(棘上筋・棘下筋=肩甲上神経、肩甲下筋=肩甲下神経)とは異なる。
✗ 4. 誤り
橈骨神経
橈骨神経(C5〜T1)は後神経束由来で、上腕三頭筋・腕橈骨筋・前腕伸筋群を支配するが、肩関節の腱板は支配しない。小円筋との支配は全く別系統である。
ポイント
  • 腋窩神経は三角筋+小円筋を支配し、回旋筋腱板の中で唯一小円筋だけが腋窩神経担当である点が頻出。
  • 覚え方のコツ: 腱板4筋「棘上・棘下=肩甲上神経/肩甲下=肩甲下神経/小円筋=腋窩神経」で神経を3系統に分けて覚える。
  • 関連知識: 腋窩神経は四辺形孔(内側腋窩隙:小円筋・大円筋・上腕三頭筋長頭・上腕骨外科頸)を通り、肩関節包の下面とも接している。
  • よくある間違い: 小円筋を肩甲下神経や橈骨神経支配と誤る。腱板の4筋の支配を1対1対応で整理する必要がある。
  • 臨床応用: 肩関節前下方脱臼や上腕骨外科頸骨折で腋窩神経が損傷されると、三角筋萎縮・肩外転不能・三角筋部(Regimental badge area)の感覚障害を呈する。
比較表
回旋筋腱板 支配神経 主な作用
棘上筋 肩甲上神経(C5〜C6) 肩外転の開始(0〜30°)
棘下筋 肩甲上神経(C5〜C6) 肩外旋
小円筋 腋窩神経(C5〜C6) 肩外旋・内転補助
肩甲下筋 上・下肩甲下神経(C5〜C6) 肩内旋
解説画像
あマ指 第24回(2016) 問題18|小円筋を支配するのはどれか。 解説図
あマ指 第24回(2016) 問題18|小円筋を支配するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手