学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0753

理由で解く 解剖学

Q0753 運動器系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題20
問題
関節円板を有するのはどれか。
選択肢
1 顎関節
2 肩関節
3 腕橈関節
4 股関節
解答
正解1(顎関節)
解説
✓ 1. 正しい
顎関節
顎関節は下顎頭と側頭骨下顎窩の間に線維軟骨性の関節円板を介在させる代表的な関節で、関節腔を上下に二分する。関節円板は開口・閉口や前方滑走の際に下顎頭とともに移動し、咀嚼運動で生じる複雑な力を緩衝する。他に関節円板をもつのは胸鎖関節と下橈尺関節。
✗ 2. 誤り
肩関節
肩関節は球関節で、関節窩の縁に関節唇(線維軟骨)があり、関節窩の大きさと深さを増す。関節円板は存在しない。
✗ 3. 誤り
腕橈関節
腕橈関節は上腕骨小頭と橈骨頭窩の間にできる球関節であり、腕尺関節・上橈尺関節と共通の関節腔をもつ肘関節の一部。関節円板はない。
✗ 4. 誤り
股関節
股関節は大腿骨頭が寛骨臼にはまる臼状関節で、肩関節同様に関節窩縁に関節唇があり関節窩を深くする。関節円板はない。
ポイント
  • 関節円板を有する関節は顎関節・胸鎖関節・下橈尺関節の3つが代表例。
  • 覚え方のコツ: 「アゴ・ムネ・テクビ(顎・胸鎖・下橈尺)は円板」で3点セット暗記。
  • 関連知識: 関節腔内の線維軟骨は、円板状=関節円板、C字型で周縁に偏る=関節半月(膝)、縁取り型=関節唇(肩・股)と形で区別する。
  • よくある間違い: 膝関節の「半月」を関節円板と混同する。半月は関節面を完全には二分しない。
  • 臨床応用: 顎関節症では関節円板の前方転位で開口時にクリック音を生じ、進行すれば開口障害に至る。
比較表
補助構造 形態 代表例
関節円板 関節腔を二分する円板状の線維軟骨 顎関節、胸鎖関節、下橈尺関節
関節半月 C字型、関節腔を完全には分けない 膝関節(内側・外側半月)
関節唇 関節窩の縁を取り囲む線維軟骨 肩関節、股関節
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題20|関節円板を有するのはどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題20|関節円板を有するのはどれか。
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