
この図の解説
この表は、骨を「形」で4つに仕分けたものである。まず左列の分類名(長骨・短骨・扁平骨・含気骨)と、中央列の代表例、右列の特徴を一組で結びつけて読む。長骨は上腕骨・大腿骨のように、中央の細い骨幹と両端の膨れた骨端に分かれる管状の骨で、上肢・下肢の骨の大部分がこれにあたる。短骨は手根骨・足根骨に代表されるサイコロ状の骨で、突き出た長い軸をもたない。扁平骨は頭蓋骨・胸骨・肋骨のような板状の骨。含気骨は骨の内部に空洞をもち、生体ではその空洞が粘膜に覆われて副鼻腔を構成する骨で、前頭骨・上顎骨・篩骨・蝶形骨が該当する。右下の吹き出しが示すとおり、名前の「長い・短い」と分類名は必ずしも一致せず、形状の特徴で判断する点に注意したい。
学習の要点
- 骨は形状から長骨・短骨・扁平骨・含気骨の4つに分類される。同じ骨でも部位によって複数の形態を示すものがある(肩甲骨・側頭骨・蝶形骨など)。
- 覚え方のコツ: 含気骨は「前頭骨・上顎骨・篩骨・蝶形骨」=副鼻腔をつくる4骨とセットで暗記する(上顎洞・前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞に対応)。
- 関連知識: 長骨は骨幹の壁が緻密質で内部に骨髄を入れ、扁平骨は内外2枚の緻密質の間に板間層(海綿質)がサンドイッチ状にはさまる。膝蓋骨は大腿四頭筋の腱内にできた種子骨で、この4分類とは別枠。
- よくある間違い: 指の骨(指骨)は短いが長骨、肋骨は長いが扁平骨。名前の長短で決めない。
- 臨床応用: 含気骨の空洞は鼻腔と交通するため、鼻炎が波及すると副鼻腔炎(蓄膿症)を起こす。上顎洞は開口部が高く膿が溜まりやすい。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
手根骨や足根骨のようにサイコロ状で、突出した長い軸をもたない骨を( )という。
答えを見る
答え: 短骨
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。