学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ G. 頭蓋骨 / Q0843

理由で解く 解剖学

Q0843 運動器系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題19
問題
下顎骨について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 筋突起には側頭筋が停止する。
2 下顎管は歯槽と連絡する。
3 関節突起は蝶形骨と関節をつくる。
4 オトガイ孔は下顎管の出口である。
解答
正解3(関節突起は蝶形骨と関節をつくる。)
解説
✗ 1.
筋突起には側頭筋が停止する。
✗ 正しい。 下顎枝上端前方にある筋突起は咀嚼筋の付着部で、側頭筋の停止部となる。側頭筋は側頭窩から起こり、筋突起に停止して下顎を挙上(閉口)する。
✗ 2.
下顎管は歯槽と連絡する。
✗ 正しい。 下顎管は下顎枝内面の下顎孔からオトガイ孔へ続くトンネルで、下歯槽神経・血管が走る。途中で各歯槽と細い枝で連絡し、下顎歯への神経・血管を送る。
✓ 3. 誤り
関節突起は蝶形骨と関節をつくる。
関節突起先端の下顎頭は側頭骨の下顎窩にはまって顎関節を形成する。蝶形骨ではなく側頭骨と関節する点が重要で、外頭蓋底で側頭骨の頬骨突起基部に下顎窩が位置する。
✗ 4.
オトガイ孔は下顎管の出口である。
✗ 正しい。 下顎管は下顎体を走って下顎前方部の外面に開くオトガイ孔で終わる。ここから下唇・オトガイ部の皮膚の感覚を担うオトガイ神経(下歯槽神経の終枝)が出る。
ポイント
  • 下顎頭(関節突起先端)は側頭骨の下顎窩と関節し、顎関節を形成する。蝶形骨とは関節しない。
  • 覚え方のコツ: 「顎関節=下顎+側頭」。下顎窩は側頭骨の頬骨突起基部にあると位置セットで覚える。
  • 関連知識: 下顎枝上端は筋突起(側頭筋停止)と関節突起(下顎頭)の2突起に分かれる。間のくぼみを下顎切痕という。
  • よくある間違い: 蝶形骨と側頭骨を混同する。顎関節の相手は側頭骨、咀嚼筋の支配は三叉神経第3枝(下顎神経)。
  • 臨床応用: 顎関節症では下顎頭と関節円板の位置異常が生じ、開口時のクリック音や顎の痛みを起こす。
比較表
下顎骨の部位 構造・関係
下顎体 歯槽部・オトガイ隆起
オトガイ孔 下顎管の外面の出口、オトガイ神経が出る
下顎枝 下顎角を介して下顎体に続く
筋突起 側頭筋の停止
関節突起(下顎頭) 側頭骨の下顎窩と関節(顎関節)
下顎孔 下顎枝内面、下歯槽神経・血管の入口
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題19|下顎骨について誤っている記述はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題19|下顎骨について誤っている記述はどれか。
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