学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0751

理由で解く 解剖学

Q0751 運動器系

出典:鍼灸 第6回(1998) 問題16
問題
関節について誤っている記述はどれか。
選択肢
1 肩関節は関節唇を有する。
2 顎関節は関節円板を有する。
3 膝関節は関節半月を有する。
4 下橈尺関節は橈骨輪状靱帯を有する。
解答
正解4(下橈尺関節は橈骨輪状靱帯を有する。)
解説
✗ 1.
肩関節は関節唇を有する。
✗ 正しい。 肩関節は浅い関節窩をもつ球関節で、関節窩の周縁に線維軟骨性の関節唇がつき、関節窩の大きさと深さを増す。股関節とともに関節唇を有する代表例。
✗ 2.
顎関節は関節円板を有する。
✗ 正しい。 顎関節は下顎頭と側頭骨下顎窩の間に線維軟骨性の関節円板を介在させる関節で、関節腔は円板で上下に分けられる。開口・閉口や前方滑走で円板が下顎頭とともに移動する。
✗ 3.
膝関節は関節半月を有する。
✗ 正しい。 膝関節には大腿骨内側顆・外側顆と脛骨上面との間に線維軟骨製のC字型の内側半月・外側半月が介在し、関節面の適合性を高めて衝撃を緩和する。
✓ 4. 誤り
下橈尺関節は橈骨輪状靱帯を有する。
橈骨輪状靱帯は上橈尺関節にあり、橈骨頭を輪状に取り囲んで尺骨の橈骨切痕から離脱しないように保つ。下橈尺関節にあるのは橈骨下端の尺骨切痕と尺骨頭の間に張る関節円板であり、両者を混同させる典型的な引っかけ。
ポイント
  • 橈骨輪状靱帯は上橈尺関節で橈骨頭を取り囲む靭帯であり、下橈尺関節には存在しない。
  • 覚え方のコツ: 「上が輪、下が円板」。上橈尺=橈骨輪状靱帯、下橈尺=関節円板で対にして覚える。
  • 関連知識: 関節の補助構造は、関節唇(肩・股)、関節円板(顎・胸鎖・下橈尺)、関節半月(膝)と部位ごとに整理する。
  • よくある間違い: 上橈尺と下橈尺の靭帯・円板を逆に覚える。肘内障は上橈尺関節で輪状靭帯から橈骨頭が亜脱臼する病態。
  • 臨床応用: 三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷は手関節尺側痛の原因で、下橈尺関節の関節円板の傷害に相当。
比較表
関節 補助構造
肩関節 関節唇
股関節 関節唇
顎関節 関節円板
胸鎖関節 関節円板
下橈尺関節 関節円板
膝関節 関節半月(内側・外側)
上橈尺関節 橈骨輪状靱帯
解説画像
鍼灸 第6回(1998) 問題16|関節について誤っている記述はどれか。 解説図
鍼灸 第6回(1998) 問題16|関節について誤っている記述はどれか。
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