学習トップ理由で解く 解剖学第10章 ▸ A. 骨格系総論 / Q0742

理由で解く 解剖学

Q0742 運動器系

出典:あマ指 第1回(1993) 問題17
問題
骨とその骨の部分との組合せで誤っているのはどれか。
選択肢
1 側頭骨 ― 下顎窩
2 鎖骨 ― 肩峰
3 尺骨 ― 肘頭
4 脛骨 ― 内果
解答
正解2(鎖骨 ― 肩峰)
解説
✗ 1.
側頭骨 ― 下顎窩
✗ 正しい。 側頭骨には下顎窩が存在し、下顎骨の関節突起と向かい合って顎関節を形成する。下顎窩は外耳孔のすぐ前方にあり、前方は関節結節に連続する。側頭骨の部位として正しい組合せである。
✓ 2. 誤り
鎖骨 ― 肩峰
誤った組合せである。肩峰は肩甲骨の外側上方に突出する突起で、肩関節の屋根をなす部位である。鎖骨は内側端を胸骨端、外側端を肩峰端と呼び、肩峰端で肩甲骨の肩峰と肩鎖関節を形成するが、肩峰そのものは鎖骨の一部ではない。「鎖骨端」と「肩峰」を混同しやすい典型的な誤答パターンであり、本問の正解となる。
✗ 3.
尺骨 ― 肘頭
✗ 正しい。 尺骨の近位端には肘頭があり、上腕骨滑車を抱え込むように滑車切痕を形成する。肘頭は肘を屈曲したときに後方に突出する骨性隆起として体表から容易に触知でき、上腕三頭筋が停止する部位でもある。組合せは正しい。
✗ 4.
脛骨 ― 内果
✗ 正しい。 脛骨の遠位端内側には内果(内くるぶし)が下方に突出し、距骨と距腿関節を形成する。外側の外果は腓骨の遠位端にあり、内果と外果で距骨を両側から挟む関節構造をつくる。組合せは正しい。
ポイント
  • 肩峰は肩甲骨の部位であり、鎖骨の外側端(肩峰端)と肩鎖関節をつくる別個の骨である。
  • 覚え方のコツ: 「肩峰は肩甲骨の屋根」「鎖骨の端は肩峰”端”=肩峰にくっつく端」と区別して暗記する。
  • 関連知識: 側頭骨下顎窩=顎関節、尺骨肘頭=肘関節後面、脛骨内果=距腿関節、いずれも体表から触れる重要骨指標。
  • よくある間違い: 肩峰=鎖骨の一部と誤解する/肩峰と肩峰端を区別できない/下顎窩を下顎骨の部位と混同する。
  • 臨床応用: 肩鎖関節の脱臼は鎖骨外側端が上方に転位し「階段状変形」を呈する。肩峰と鎖骨肩峰端の位置関係を理解することで触診と評価が可能となる。
比較表
代表的な部位 形成する関節
側頭骨 下顎窩・乳様突起・茎状突起 顎関節
鎖骨 胸骨端・肩峰端 胸鎖関節・肩鎖関節
肩甲骨 肩峰・烏口突起・関節窩 肩鎖関節・肩関節
尺骨 肘頭・滑車切痕・尺骨頭 腕尺関節・上下橈尺関節
脛骨 内側顆・外側顆・内果 膝関節・距腿関節
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題17|骨とその骨の部分との組合せで誤っているのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題17|骨とその骨の部分との組合せで誤っているのはどれか。
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