
この図の解説
図は右鎖骨を上面と下面から見比べたものである。まず左右どちらが内側かを掴もう。太く三角柱状に肥厚した端が内側の胸骨端で、胸骨柄と胸鎖関節をつくり体表からも隆起として触れる。反対のやや扁平な端が外側の肩峰端で、肩峰と肩鎖関節をなす。上面はほぼ平滑(ツルツル)だが、下面は靭帯や筋の付着痕でザラザラしている点を対比させたい。下面外側には烏口突起へ連絡する円錐靭帯結節と菱形靭帯線、内側寄りには第1肋骨につく肋鎖靭帯圧痕、中央付近に栄養孔が並ぶ。弯曲にも注目し、内側2/3は前方に凸で断面が厚く、外側1/3は後方に凸で扁平に変わる。この境界が力学的な弱点となり骨折の好発部位となる。
学習の要点
- 内側端=胸骨端(三角柱状に肥厚・胸鎖関節)/外側端=肩峰端(扁平・肩鎖関節)で、内外の見分けは太さで即断する。
- 覚え方のコツ: 「上ツルツル・下ザラザラ」。付着痕は下面に集まるので、ザラつく方が下面と判断する。
- 関連知識: 肩甲骨の烏口突起へは円錐靭帯結節・菱形靭帯線が下面から靭帯を伸ばし、第1肋骨へは肋鎖靭帯圧痕が対応する。
- よくある間違い: 「胸骨端=扁平」は誤り。扁平なのは肩峰端で、胸骨端はむしろ三角柱状に肥厚する。
- 臨床応用: 内側2/3(前凸)と外側1/3(後凸)の移行部は弯曲と断面が変わる弱点で、鎖骨骨折の好発部位となる。
比較表
確認問題(その場で確認・記録には残りません)
鎖骨の下面外側には、肩甲骨の烏口突起と強く連絡する靭帯の付着痕である円錐靭帯結節と( )がみられる。
答えを見る
答え: 菱形靭帯線
※ 確認問題はその場の理解確認用で、復習スケジュール(FSRS)には記録されません。