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理由で解く 解剖学

Q0013 人体の構成

出典:あマ指 第1回(1993) 問題16
問題
筋組織で構成されるのはどれか。
選択肢
1 脈絡膜
2 白膜
3 腹膜
4 横隔膜
解答
正解4(横隔膜)
解説
✗ 1. 誤り
脈絡膜
脈絡膜は眼球壁の中膜(ブドウ膜)の後部を占める膜で、メラニン色素と豊富な血管網を含む結合組織性の膜であり、筋組織ではない。眼球内の筋(毛様体筋・瞳孔括約筋・瞳孔散大筋)とは別構造である。
✗ 2. 誤り
白膜
白膜は精巣や陰茎海綿体などを包む厚い膠原線維性の線維性結合組織で、強靭な被膜であるが筋組織ではない。白く光沢のある色調から「白膜」と呼ばれる。
✗ 3. 誤り
腹膜
腹膜は腹腔の内面と腹部臓器表面をおおう漿膜で、中皮(単層扁平上皮)と薄い結合組織からなる上皮+結合組織構造であり、筋組織ではない。
✓ 4. 正しい
横隔膜
横隔膜は胸腔と腹腔を隔てる骨格筋性のドーム状の膜で、中央部に腱中心を持ち、周縁から筋線維が放射状に広がる。横紋を持つ骨格筋であり、呼吸運動の主力筋として横隔神経の支配を受ける。「膜」と付くが構造の主体は筋組織で、選択肢中で唯一筋で構成される。
ポイント
  • 横隔膜は「膜」と名前がつくが骨格筋であり、呼吸運動の主動筋である。
  • 覚え方のコツ: 「膜」と名の付くもののうち筋なのは「横隔膜・鼓膜張筋の周辺」だけ。脈絡「膜」・腹「膜」・白「膜」は膜だが筋ではない、と対比で覚える。
  • 関連知識: 横隔膜は頚神経叢由来の横隔神経(C3〜C5)支配。腹膜・胸膜・心膜は漿膜、脈絡膜は眼球中膜、白膜は精巣・海綿体の線維性被膜で、いずれも結合組織系。
  • よくある間違い: 「膜」という字から結合組織と決めつけて横隔膜を外す/脈絡膜を「筋」と誤認する(瞳孔括約筋などと混同)。
  • 臨床応用: 横隔神経麻痺(C3〜C5損傷)では横隔膜が挙上して呼吸困難を生じる。しゃっくりは横隔膜の不随意な痙攣性収縮。
比較表
名称 組織分類 主な構成
横隔膜 筋組織(骨格筋) 横紋筋線維+腱中心
脈絡膜 結合組織(血管性) メラニン・血管網
腹膜 上皮+結合組織(漿膜) 中皮+疎性結合組織
白膜 結合組織(密性) 膠原線維の被膜
解説画像
あマ指 第1回(1993) 問題16|筋組織で構成されるのはどれか。 解説図
あマ指 第1回(1993) 問題16|筋組織で構成されるのはどれか。
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