学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0698

理由で解く 解剖学

Q0698 感覚器系

出典:あマ指 第10回(2002) 問題38
問題
眼球に入る光の量を調節しているのはどれか。
選択肢
1 角膜
2 虹彩
3 脈絡膜
4 硝子体
解答
正解2(虹彩)
解説
✗ 1. 誤り
角膜
角膜は透明な線維膜で光を屈折させ眼球内へ導くが、光量を能動的に変化させる筋装置をもたず絞り機能はない。
✓ 2. 正しい
虹彩
虹彩は眼球壁中層の前端にあり、水晶体の前方を縁どる円板状の膜である。中心の瞳孔周囲に輪走する瞳孔括約筋(副交感・動眼神経)と放射状に走る瞳孔散大筋(交感神経)を備え、瞳孔径を3〜6mmの範囲で変化させて眼球内に入る光量を自律調節する。カメラの絞りに例えられ、対光反射の効果器でもある。
✗ 3. 誤り
脈絡膜
脈絡膜は眼球壁中層の後部を占め、メラニン色素と血管に富み網膜外層の栄養と光の乱反射防止を担う。光量調節機構は持たない。
✗ 4. 誤り
硝子体
硝子体は水晶体と網膜の間を満たすゼリー状の透明物質で、光を透過させ眼球形態を保持するのみで、光量調節には関与しない。
ポイント
  • 虹彩は瞳孔括約筋と瞳孔散大筋で瞳孔径を変化させ、眼球内への光量を調節する。
  • 覚え方のコツ: 「輪走=閉じる=副交感」「放射=開く=交感」で虹彩内2筋の機能と神経を紐付け。
  • 関連知識: 対光反射の経路は網膜→視神経→視索→中脳(視蓋前核)→動眼神経副核(エディンガー・ウェストファル核)→動眼神経→毛様体神経節→瞳孔括約筋。
  • よくある間違い: 水晶体(焦点調節)との混同が頻発。「絞り=虹彩、ピント=水晶体」と機能を分離。
  • 臨床応用: 動眼神経麻痺では散瞳・対光反射消失・眼瞼下垂が起こる。脳ヘルニアの指標として瞳孔所見は重要。
解説画像
あマ指 第10回(2002) 問題38|眼球に入る光の量を調節しているのはどれか。 解説図
あマ指 第10回(2002) 問題38|眼球に入る光の量を調節しているのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手