学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0699

理由で解く 解剖学

Q0699 感覚器系

出典:鍼灸 第11回(2003) 問題32
問題
視覚器で外節を有するのはどれか。
選択肢
1 水晶体
2 杆状体
3 毛様体
4 硝子体
解答
正解2(杆状体)
解説
✗ 1. 誤り
水晶体
水晶体は両面凸のレンズ様物質で特殊な線維状細胞が層状に配列した構造体だが、光受容に関わる外節のような突起は持たない。
✓ 2. 正しい
杆状体
杆状体(杆体細胞)は網膜の視細胞のひとつで、突起の先端部に外節という円盤状膜構造を重ねた領域を持ち、ここで光を感覚する。杆体の外節にはロドプシンが含まれ暗所での明暗識別に関与し、網膜の周辺部に約1億以上存在する。錐体細胞もまた同様に外節を有し色覚と明所視を担うため、「外節を有する視細胞」は錐体と杆体の両方であるが、選択肢中では杆状体が該当する。
✗ 3. 誤り
毛様体
毛様体は脈絡膜前方に続く血管膜の一部で、眼房水の分泌と毛様体筋による水晶体厚みの調節を担う。視細胞ではないため外節は存在しない。
✗ 4. 誤り
硝子体
硝子体は水晶体と網膜の間を満たす無色透明なゼリー状物質で、細胞性の突起構造や外節は持たない。
ポイント
  • 外節は視細胞(錐体・杆体)の突起先端部にある膜円盤構造で、光を感覚する本体である。
  • 覚え方のコツ: 「視細胞=錐と杆、どちらも外節をもつ」「外節の向きは脈絡膜側」と位置関係で記憶。
  • 関連知識: 外節の膜円盤には視色素(杆体=ロドプシン、錐体=3種の錐体オプシン)が含まれ、光を吸収して神経信号に変換する。
  • よくある間違い: 毛様体・水晶体など他の「体」のつく語を視細胞と混同しないこと。視細胞は錐体・杆体の2種。
  • 臨床応用: 網膜色素変性症では杆体外節の変性から始まり、夜盲→視野狭窄→視力低下の順で進行し失明に至る遺伝性疾患。
比較表
視細胞 外節形状 視色素 機能
錐体細胞 円錐状 錐体オプシン(赤・緑・青) 明所視・色覚・高分解能
杆体細胞 円柱状 ロドプシン 暗所視・明暗識別
解説画像
鍼灸 第11回(2003) 問題32|視覚器で外節を有するのはどれか。 解説図
鍼灸 第11回(2003) 問題32|視覚器で外節を有するのはどれか。
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