学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0697

理由で解く 解剖学

Q0697 感覚器系

出典:あマ指 第8回(2000) 問題37
問題
眼房水の産生部位はどれか。
選択肢
1 網膜
2 毛様体
3 脈絡膜
4 硝子体
解答
正解2(毛様体)
解説
✗ 1. 誤り
網膜
網膜は眼球壁の内層で光を受容する神経膜であり、視細胞・双極細胞・神経節細胞・色素上皮層からなる。眼房水を産生する分泌上皮は持たない。
✓ 2. 正しい
毛様体
毛様体は脈絡膜の前方に続く肥厚した部分で、内面を覆う毛様体上皮が血液から眼房水を分泌する。眼房水は後眼房→瞳孔→前眼房→強膜静脈洞(シュレム管)という流路をとり、無血管の角膜・水晶体に栄養を届けるとともに眼圧を一定に保つ重要な役割を担う。毛様体にはまた平滑筋の毛様体筋があり、毛様体小帯(チン小帯)を介して水晶体の厚みを調節し近見視を可能とする。
✗ 3. 誤り
脈絡膜
脈絡膜は眼球壁中層(血管膜)の後部を占め、メラニン色素と血管に富む暗褐色の薄膜で、網膜外側面への栄養供給と光の乱反射防止を担う。眼房水の分泌にはかかわらない。
✗ 4. 誤り
硝子体
硝子体は水晶体と網膜の間を満たすゼリー状の透明物質で、眼球形態と内圧の保持を担う。眼房水とは別物で産生部位でもない。
ポイント
  • 眼房水は毛様体上皮で産生され、シュレム管で吸収される。眼圧維持と角膜・水晶体への栄養補給が役割。
  • 覚え方のコツ: 毛様体=「産生(水)」「調節(焦点)」「吊るす(チン小帯)」の3機能を一括記憶。
  • 関連知識: 眼房水の流路は後眼房→瞳孔→前眼房→隅角→シュレム管→眼静脈。産生量は約2〜3µL/分とされる。
  • よくある間違い: 脈絡膜で分泌と誤答しやすい。脈絡膜は「色素+血管」で栄養供給、毛様体は「分泌+調節」と区別。
  • 臨床応用: 原発開放隅角緑内障は線維柱帯・シュレム管での流出抵抗上昇、閉塞隅角緑内障は隅角閉塞による流出遮断が機序となる。
比較表
房水循環ステップ 構造
産生 毛様体上皮
流路1 後眼房
流路2 瞳孔
流路3 前眼房
流出 隅角→シュレム管→眼静脈
解説画像
あマ指 第8回(2000) 問題37|眼房水の産生部位はどれか。 解説図
あマ指 第8回(2000) 問題37|眼房水の産生部位はどれか。
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