学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0693

理由で解く 解剖学

Q0693 感覚器系

出典:あマ指 第6回(1998) 問題35
問題
眼球で網膜に達する光の量を調節しているのはどれか。
選択肢
1 角膜
2 虹彩
3 水晶体
4 硝子体
解答
正解2(虹彩)
解説
✗ 1. 誤り
角膜
角膜は線維膜の前1/6を占める透明膜で、入射光を屈折させ眼球内へ導く。光量を変える可動構造はなく、絞りとしての機能は持たない。
✓ 2. 正しい
虹彩
虹彩は水晶体の前方にある円板状の膜で、瞳孔(直径3〜6mm)を中心に持つ。瞳孔括約筋(副交感・動眼神経)が縮瞳を、瞳孔散大筋(交感)が散瞳を起こし、明るさに応じて瞳孔径を変化させることで網膜に到達する光量を自動調節する。まさにカメラの絞りに相当する構造で、脳幹機能評価に用いる対光反射の経路でもある。
✗ 3. 誤り
水晶体
水晶体は毛様体筋の収縮で厚みを変え焦点距離を調節するレンズで、光を屈折させ網膜上に結像させる役割を担うが、光量の増減は行わない。
✗ 4. 誤り
硝子体
硝子体は水晶体の後方を満たすゼリー状の透明物質で、光を通過させ眼球形態を保持するが、光量を調節する構造ではない。
ポイント
  • 網膜に届く光量は虹彩の瞳孔径(瞳孔括約筋・散大筋)で調節される。
  • 覚え方のコツ: 「瞳孔=絞り、水晶体=ピント」で機能を分離記憶。
  • 関連知識: 瞳孔径は強光で3mm程度まで縮瞳、暗所で6mm程度まで散瞳する。加齢でも瞳孔径はやや縮小する。
  • よくある間違い: 「光量調節」と「焦点調節」の取り違え。水晶体は焦点、虹彩は光量を担当。
  • 臨床応用: 急性緑内障発作では瞳孔中等度散大・対光反射消失となる。ホルネル症候群では交感神経障害のため患側の縮瞳が持続する。
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題35|眼球で網膜に達する光の量を調節しているのはどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題35|眼球で網膜に達する光の量を調節しているのはどれか。
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