学習トップ理由で解く 解剖学第9章 ▸ A. 視覚器 / Q0692

理由で解く 解剖学

Q0692 感覚器系

出典:あマ指 第5回(1997) 問題36
問題
視細胞があるのはどの部位か。
選択肢
1 角膜
2 強膜
3 脈絡膜
4 網膜
解答
正解4(網膜)
解説
✗ 1. 誤り
角膜
角膜は線維膜の前1/6で無色透明、屈折機能を担うが光受容細胞(視細胞)を持たない。三叉神経終末が分布するため異物による強い痛覚が生じる。
✗ 2. 誤り
強膜
強膜は線維膜の後5/6で白色強靭な結合組織である。眼球の保護と形状維持を担うが、光を通さず視細胞も存在しない。
✗ 3. 誤り
脈絡膜
脈絡膜は血管膜の後部を占める暗褐色の薄膜で、メラニン色素細胞と血管に富み、光の乱反射を防ぎ網膜の外側面に栄養を与えるが、光受容機能は持たない。
✓ 4. 正しい
網膜
網膜は眼球壁の最内層で、3層の神経組織と色素上皮層からなる。光受容を担う視細胞(錐体細胞・杆体細胞)は脈絡膜に最も近い深層(視細胞層)に存在し、その外節で光を感覚する。錐体は中心窩付近に密集し色覚と高精細視力を、杆体は網膜周辺部に多く明暗識別を担う。視細胞が受けた光信号は双極細胞を介して神経節細胞に伝達され、その軸索が視神経となって脳に至る。
ポイント
  • 視細胞(錐体・杆体)は網膜の脈絡膜側(深層)に存在し、その外節で光を感覚する。
  • 覚え方のコツ: 「錐体=中心窩=色覚」「杆体=周辺=暗所」の2本立てで暗記。
  • 関連知識: 錐体は約650万個、杆体は1億以上と数が桁違い。錐体は赤・緑・青の3種で色覚に関与する。
  • よくある間違い: 視細胞が脈絡膜や色素上皮に属すると誤りやすい。視細胞は網膜の神経層の一部で、色素上皮とは別層である。
  • 臨床応用: 網膜色素変性症では杆体から先に障害され夜盲・視野狭窄が進行する。錐体中心の疾患では色覚異常・視力低下が主体となる。
比較表
項目 錐体細胞 杆体細胞
細胞数 約650万 約1億以上
分布 中心窩に密集 網膜周辺部
機能 明所視・色覚・高分解能 暗所視・明暗識別
感度 低感度(強光で働く) 高感度(弱光で働く)
解説画像
あマ指 第5回(1997) 問題36|視細胞があるのはどの部位か。 解説図
あマ指 第5回(1997) 問題36|視細胞があるのはどの部位か。
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