学習トップ理由で解く 解剖学第8章 ▸ K. 自律神経系 / Q0679

理由で解く 解剖学

Q0679 神経系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題29
問題
中枢神経と受容器・効果器との間で、2個のニューロンから構成されるのはどれか。
選択肢
1 体性運動
2 体性感覚
3 内臓運動
4 内臓感覚
解答
正解3(内臓運動)
解説
✗ 1. 誤り
体性運動
体性運動(骨格筋支配)は前角のα運動ニューロンが直接骨格筋へ軸索を伸ばし、途中にシナプスを持たない単一ニューロンの経路である。中枢から効果器へは1個のニューロンで構成されるため、本問の答えではない。
✗ 2. 誤り
体性感覚
体性感覚(皮膚・筋の受容器から大脳皮質まで)は一次・二次・三次の3個のニューロンがリレーする。一次=後根神経節、二次=脊髄後角または延髄後索核、三次=視床VPLというように3段階でシナプスを経る。2個ではないため本問の答えではない。
✓ 3. 正しい
内臓運動
内臓運動(自律神経系)は中枢から効果器までの間に必ず2個のニューロンを介するのが特徴である。1個目は節前ニューロンで細胞体は脊髄側角(交感Th1-L2)または脳幹・仙髄(副交感)にあり、その軸索が自律神経節でシナプスを形成する。2個目は節後ニューロンで自律神経節に細胞体があり、軸索が平滑筋・心筋・腺などの効果器に達する。副腎髄質は例外で節前線維が直接クロマフィン細胞(第2ニューロンに相当する変性細胞)を刺激する。2ニューロンリレーは自律神経系の構造的特徴で、本問の答えとなる。
✗ 4. 誤り
内臓感覚
内臓感覚も体性感覚と同様に一次・二次・三次ニューロンを経て視床から大脳皮質へリレーされる。基本的に3ニューロン構成(一部は視床下部・孤束核を経由する複雑な経路)で、2ニューロンではないため本問の答えではない。
ポイント
  • 自律神経系(内臓運動)は中枢から効果器まで節前ニューロン+節後ニューロンの2ニューロンで構成される。体性運動は1ニューロンのみ。
  • 覚え方のコツ: 「自律=2本(前後)/骨格筋=1本ストレート」。自律神経節が必ず間に挟まる、と構造で覚える。
  • 関連知識: 副腎髄質では節前線維が直接クロマフィン細胞を刺激(第2ニューロン省略)。感覚路は一次・二次・三次の3ニューロンリレー。
  • よくある間違い: 体性運動を2ニューロン・自律を1ニューロンと反転/副腎髄質の特殊性を忘れる/感覚系を2ニューロン構成と誤認。
  • 臨床応用: 交感神経節のブロックは痛み治療(星状神経節ブロック)・レイノー現象・複合性局所疼痛症候群で用いられ、節前・節後の2ニューロン構造を利用して節後の薬理学的遮断を行う。
比較表
系統 ニューロン数 典型例
体性運動 1個 前角→骨格筋
内臓運動(自律) 2個 節前(側角)→自律神経節→節後→効果器
体性感覚 3個 後根神経節→後角or後索核→視床VPL→中心後回
内臓感覚 3個 内臓受容器→脊髄/孤束核→視床→皮質
副腎髄質 例外(1個) 節前→クロマフィン細胞
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題29|中枢神経と受容器・効果器との間で、2個のニューロンから構成されるのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題29|中枢神経と受容器・効果器との間で、2個のニューロンから構成されるのはどれか。
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