学習トップ理由で解く 解剖学第7章 ▸ G. 性腺(内分泌部) / Q0485

理由で解く 解剖学

Q0485 内分泌系

出典:あマ指 第21回(2013) 問題26
問題
プロゲステロンを分泌するのはどれか。
選択肢
1 赤 体
2 白 体
3 黄 体
4 下垂体
解答
正解3(黄 体)
解説
✗ 1. 誤り
赤 体
赤体は排卵直後の卵胞が崩壊し、卵胞壁に出血を伴った一過性の血塊の段階で、まだ黄体への成熟前である。プロゲステロンを本格的に分泌する段階ではなく、程なく黄体化して黄体となる。
✗ 2. 誤り
白 体
白体は妊娠が成立しない場合に黄体が退縮・線維化した終末像で、瘢痕組織に置き換わった状態である。ホルモン分泌能を失った萎縮産物であり、プロゲステロンは分泌しない。
✓ 3. 正しい
黄 体
黄体は排卵後の卵胞が変化して形成される一時的な内分泌構造で、卵胞顆粒層細胞と卵胞膜内層細胞がそれぞれ黄体顆粒膜細胞・黄体膜細胞となる。黄体は主として黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌し、二次的にエストロゲンも分泌する。プロゲステロンは子宮内膜を分泌期に変え受精卵の着床を準備し、体温上昇作用(基礎体温の高温相)や乳腺の発達にも関与する。妊娠が成立すると胎盤のHCGによって黄体は維持されて妊娠黄体となりプロゲステロン分泌を続けるが、成立しなければ退縮して白体となる。
✗ 4. 誤り
下垂体
下垂体はプロゲステロンそのものを分泌せず、プロゲステロン分泌を制御する性腺刺激ホルモン(FSH・LH)を前葉から放出する。排卵前のLHサージが黄体化を誘導してプロゲステロン分泌を開始させる、という上位調節器の位置づけである。
ポイント
  • 黄体は排卵後の卵胞が変化した内分泌構造で、プロゲステロンを分泌し子宮内膜を分泌期に導く。
  • 覚え方のコツ: 卵胞の運命を「成熟卵胞→排卵→赤体→黄体→(妊娠なければ)白体」と色で追う。分泌主役は黄体のみ。
  • 関連知識: 卵胞顆粒層細胞はエストロゲン、黄体顆粒膜細胞はプロゲステロンが主産物。妊娠が成立するとHCGで黄体が維持され、妊娠8〜10週以降は胎盤がプロゲステロン分泌を引き継ぐ(黄体-胎盤シフト)。
  • よくある間違い: 白体・赤体を活動中の内分泌構造と誤認する/下垂体が直接プロゲステロンを分泌すると誤認する。下垂体はあくまで上位調節。
  • 臨床応用: 黄体機能不全では不妊や流産の原因となる。基礎体温の高温相が短縮する所見や血中プロゲステロン低値で診断し、プロゲステロン補充療法を行う。
解説画像
あマ指 第21回(2013) 問題26|プロゲステロンを分泌するのはどれか。 解説図
あマ指 第21回(2013) 問題26|プロゲステロンを分泌するのはどれか。
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。

この問題をアプリで理由で解く 解剖学
App Store入手