学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ C. 受精と発生 / Q0443

理由で解く 解剖学

Q0443 生殖器系

出典:あマ指 第6回(1998) 問題17
問題
外胚葉から分化した上皮を有する器官はどれか。
選択肢
1 膀胱
2
3 心臓
4 眼球
解答
正解4(眼球)
解説
✗ 1. 誤り
膀胱
膀胱の上皮は尿路上皮(移行上皮)で、胚葉由来としては「内胚葉」由来である。教科書の表6-1でも内胚葉の項に尿路(膀胱・尿道)が分類される。したがって外胚葉由来ではなく誤り。
✗ 2. 誤り
肺は気管・気管支とともに呼吸器系に属し、その上皮は原腸(前腸腹側の肺芽)から発生する「内胚葉」由来である。外胚葉由来ではないため誤り。
✗ 3. 誤り
心臓
心臓は循環系に属し、心筋・心内膜・心外膜とも「中胚葉」から分化する。循環系全般(心臓・血管・リンパ管・血液)は中胚葉由来で、外胚葉由来ではないため誤り。
✓ 4. 正しい
眼球
眼球は感覚器であり、表6-1の外胚葉由来器官にまさに分類される。特に網膜は胚の神経管から眼胞→眼杯として発生する「神経外胚葉」由来、水晶体は表面の外胚葉が陥入してできる「表皮外胚葉」由来、角膜上皮も表皮外胚葉由来と、眼球の主要上皮はいずれも外胚葉から分化する。したがって「眼球」が外胚葉から分化した上皮を有する器官として正しい。
ポイント
  • 眼球(網膜・水晶体・角膜上皮)は外胚葉由来。感覚器はすべて外胚葉由来と覚える。
  • 覚え方のコツ: 外胚葉=「表(皮膚)+神経+感覚器」、内胚葉=「管と腺(消化・呼吸・尿路)」、中胚葉=「動くもの・つなぐもの(骨・筋・心・血)」の3本柱で暗記。
  • 関連知識: 表6-1は国試頻出。外=皮膚・神経系・感覚器、内=消化器・呼吸器・尿路、中=骨格・筋・循環・泌尿生殖器。
  • よくある間違い: 膀胱を外胚葉と誤認(実は内胚葉)/心臓を外胚葉と混同(中胚葉)/網膜だけを特別扱いしない。
  • 臨床応用: 外胚葉異形成症では皮膚・毛・歯・汗腺・エナメル質などが同時に障害される。共通の胚葉起源が臨床症候のセットを決める例である。
比較表
胚葉 主要な上皮・組織 主要器官
外胚葉 皮膚(表皮)・神経系・感覚器上皮 皮膚・脳脊髄・末梢神経・視覚器・聴覚器
内胚葉 消化管上皮・呼吸器上皮・尿路上皮 胃・腸・肝・膵・肺・膀胱
中胚葉 骨・軟骨・筋・血管内皮・漿膜 骨格系・筋系・循環系・泌尿生殖系
解説画像
あマ指 第6回(1998) 問題17|外胚葉から分化した上皮を有する器官はどれか。 解説図
あマ指 第6回(1998) 問題17|外胚葉から分化した上皮を有する器官はどれか。
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