学習トップ理由で解く 解剖学第6章 ▸ C. 受精と発生 / Q0444

理由で解く 解剖学

Q0444 生殖器系

出典:鍼灸 第9回(2001) 問題27
問題
外胚葉由来の上皮組織を有するのはどれか。
選択肢
1 網膜
2 胸膜
3 気管
4 卵管
解答
正解1(網膜)
解説
✓ 1. 正しい
網膜
網膜は胚の神経管から膨出する眼胞が陥入して眼杯となり、そこから分化する「神経外胚葉」由来の組織である。視細胞(杆体・錐体)、双極細胞、神経節細胞など多層の神経細胞層からなり、視覚情報を電気信号に変換する器官である。感覚器上皮は原則として外胚葉由来であり、網膜はその代表例である。したがって本肢が正解となる。
✗ 2. 誤り
胸膜
胸膜は肺を包む漿膜で、胸腔を囲む臓側・壁側胸膜ともに中胚葉(体腔上皮=中皮)から分化する。中皮細胞は単層扁平上皮で、同じく心膜・腹膜も中胚葉由来である。外胚葉由来ではないため誤り。
✗ 3. 誤り
気管
気管上皮は呼吸器系に属し、前腸腹側から分かれた肺芽に由来するため「内胚葉」由来である。多列線毛円柱上皮で杯細胞を含む。外胚葉由来ではないため誤り。
✗ 4. 誤り
卵管
卵管の上皮は単層円柱上皮(線毛を持つ)で、発生学的には「中胚葉」に由来する(泌尿生殖系は中胚葉)。卵巣・子宮・膣と同じ中間中胚葉由来の系統である。外胚葉由来ではないため誤り。
ポイント
  • 網膜(神経外胚葉由来)と水晶体・角膜上皮(表面外胚葉由来)は外胚葉由来、感覚器上皮は外胚葉。
  • 覚え方のコツ: 漿膜(胸膜・心膜・腹膜)はすべて中皮=中胚葉、気管・肺は内胚葉、卵管・子宮・卵巣は中胚葉(泌尿生殖系)、と3カテゴリに分類。
  • 関連知識: 眼の発生では神経管から眼胞→眼杯(外側:色素上皮、内側:神経網膜)、表面外胚葉が陥入して水晶体胞・角膜上皮。
  • よくある間違い: 胸膜を外胚葉と取り違える/卵管を内胚葉・外胚葉と誤認(実は中胚葉)/気管を外胚葉と混同。
  • 臨床応用: 網膜剝離は神経網膜と色素上皮の間の剥離で、胚発生学的には両者が隣接する眼杯2層由来である点が背景となる。
比較表
選択肢 胚葉由来 上皮の種類
網膜 神経外胚葉 多層神経細胞・視細胞
胸膜 中胚葉(中皮) 単層扁平上皮
気管 内胚葉 多列線毛円柱上皮
卵管 中胚葉(中間中胚葉) 単層円柱上皮(線毛)
解説画像
鍼灸 第9回(2001) 問題27|外胚葉由来の上皮組織を有するのはどれか。 解説図
鍼灸 第9回(2001) 問題27|外胚葉由来の上皮組織を有するのはどれか。
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